検索窓
今日:33 hit、昨日:23 hit、合計:113,049 hit

ページ36

桃side






二人が来てから暫くゆっくりしていた時。





緑「のんちゃん、俺だいきくんと買い物行ってくるな」



桃「え、俺も行きますよ」



黄「小瀧は家」



桃「……え、どういうことですか?」







うちで夕飯を食べていくならまだしも、


買い物帰ってきたら自分の家に帰るみたいやし…。




困っている俺を他所に、だいきと神山さんは準備してるし。





赤「のんちゃ!いってきます!」


桃「あ…、うん、行ってらっしゃい」




風のように去っていった二人。


呆然としていたら、中間さんに座るように促された。




黄「小瀧」




桃「………はい」




黄「小瀧と神山に出張の話が来てる」




桃「え…」





黄「場所は北海道。期間は一週間。

神山は行くって言ってんねんけど、小瀧は環境がちゃうやん。

やから、来週まで返事は待つ」







遠方出張は、今までも何回かあったし、特別嫌な訳やない。


でも今の俺にはだいきがいる。守るべき子がいる。






桃「断ることが出来るなら、お断りしたいんですが…」


黄「うーん、そうやな…」




中間さんが難しい顔をする理由は、よく分かる。



ここで断ったら、俺の評価が下がると同時に、

うちの店の評判も下がるに違いない。



オーナーという立場上、そういうのは避けたいんやろう。




桃「もう少し、待ってください……」


黄「全然待つから、ゆっくりでええよ」






頭を悩ませ項垂れる俺を見て、フッと笑う中間さん。



なんで笑うんですか って言おうとした時、





赤「ただいまー!!!!」





元気な声が、家中に響いた。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (171 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
359人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヨン | 作成日時:2021年12月16日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。