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桃side
桃「だいきくん、お友達いる所、寄ってみようか」
赤「…んっ、」
桃「大丈夫、今日は見に行くだけな？俺も一緒やから」
赤「………わかった」
桃「うん、偉いな」
確かここを曲がった辺りに。…あった。
お兄さんがママと手を繋ぐ子供に手を振って見送りしている。
桃「こんにちは」
橙「こんにちは！」
桃「あの、友人から託児所の話を聞いて来たんですけど…」
橙「あ、流星の友達？」
桃「そうです！」
橙「お！話は聞いてるで、寒いし中入り！」
めっちゃ明るいやんこの人。
だいきくんも心開けたらええけど…。
赤「なんかふといなぁ」
桃「こら、だいきくん！」
橙「太いやろ〜豚さんやから！誰が豚さんやねん！」
赤「きゃはは！つまんなーい！」
橙「なんやと〜！」
あれ、なんかいけそうやん…笑
施設内はそこまで広くはないけど、
内装もめっちゃ綺麗で居心地が良い。
通された部屋に入って座って、
だいきくんは少し離れたところで絵を描いてる。
ドアが開き、きみ名前は？俺は桐山照史！なんて言いながら
お茶やら和菓子やら色々持ってきた。
桃「小瀧です」
橙「小瀧くん！早速聞きたいねんけど、
この子里子なんやって？」
桃「はい、俺実は、先日里親になったばかりで、」
橙「そうなんか、急で大変やったやろ？」
大変……。
慣れない環境で大変なこともあった。
でも、だいきくんが居るから幸せやって。
いつも大変やないって自分に言い聞かせて来てた。
桃「大変、でした…っ」
橙「お、泣いてまうか？」
桃「泣きません…！笑」
大変やったなって。
誰かに認めて欲しかったのかもしれへん。
気持ちがスーっと落ち着く気がした。
桐山さんの大きな手で頭をぐしゃって撫でられると、
何故かすごく安心した。
橙「よし、任しときな！」
桃「え…？」
橙「だいきくん、やっけ？
安心して俺のところに預けてくれてええよ。」
一緒に頑張りましょ って言われた時は、
流石に溢れる涙は隠せへんかった。
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桐山照史 託児所の施設長 (医療免許所持)
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やっと全員出せました！
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作者名：ヨン | 作成日時：2021年12月16日 14時
