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桃side
家もさほど離れてない俺たち。
流星に荷物を預けて、俺は寝ているだいきくんを抱っこして帰り道を歩く。
青「なぁ、仕事ん時どうすんの?社員やし、簡単に休めへんやろ」
桃「……………考えてなかった」
青「え、俺よりアホやん」
桃「…黙ってくれ」
だいきくん一人には出来ひんし、かといって職場には連れていけへん。
どうしようかと頭を悩ませた時、自慢げにスマホを見せてきた流星。
青「朗報」
桃「なに…」
青「俺の知り合いが託児所やってんねん」
桃「託児所か……」
青「まぁすぐ知らんところに預けるのもあれやと思うし、候補としてな?」
と、データを送ってくれた流星。
桃「ありがとう、考えてみる」
青「おう。じゃ、俺はこれで」
家まで荷物を持ってくれた流星にろくに挨拶もできずに
颯爽と帰ってしまった。
桃「託児所か………」
だいきくん、泣かずに居られるかな。
壁掛けの時計が指す時刻は17時。
未だにぐっすり眠るだいきくん。
でもこれ以上寝ると夜眠れなくなりそうやな。
桃「だいきくん、起きよっか」
赤「ん、のんちゃ…」
桃「のんちゃんやで」
赤「だっこ………」
まだ寝ぼけてるだいきくんを抱っこしてると、
急にジタバタしだして一言。
赤「手洗わな!」
俺の腕からすり抜け、洗面所へ向かって駆け出した。
桃「ふっ、可愛いやつ…」
ちゃんと拭けてない手で戻ってきたから、
まぁ廊下は濡れてるわな…。
子供やし、許容範囲!!!
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作者名:ヨン | 作成日時:2021年12月16日 14時