家族 ページ14
桃side
先「では、これから宜しくお願いします」
桃「はい。責任持って育てます」
だいきくんを抱えて施設を後にする。
赤「のんちゃ、これからいっしょ？」
桃「うん。毎日一緒やで」
そういうと、二ーっと歯を見せて笑う。
一旦家に戻り、すぐさまデパートへ向かう。
赤「のんちゃ」
桃「んー？」
赤「へへっ、よんでみた！」
桃「なんやねん笑」
歩いて10分くらいなのにも関わらず、5歳と行くと一苦労。
歩きたいと言い、降ろせばまた抱っこしてって。
道端の花を見つければ駆け寄って。
散歩中のわんちゃんもなでなで。
結局30分近くかかってしまった。
でも全部全部、だいきくんと一緒やからどうってことない。
むしろ幸せさえ感じる。
お腹が空いたというので、フードコートへ向かう。
平日という事もあり、席はガラガラ。
うん。こっちの方が好都合やな。
桃「だいきくん、何食べる？」
赤「どーなつ！」
桃「ドーナツでええの？」
赤「たべてみたい！」
…ドーナツを食べたことが無い、のか。
桃「よし、じゃあ買いに行こうか」
赤「だっこして！」
ドーナツを目の前に、だいきくんは目を輝かせている。
桃「どれがええかな〜？」
赤「あ、これ！」
桃「これ？あとはどれがええ？」
赤「んー、これも！」
なんだかんだだいきくんは3つ選んで。
俺もドーナツでいいかな、と。
割と久しぶりに食べるドーナツに大人ながらワクワク。
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作者名：ヨン | 作成日時：2021年12月16日 14時
