ありえない恋の話。

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....全然嫌じゃないし、




....出来る。




ていうかしてる。




ソクジンと....キス。




....って事は、




友達じゃなくて




” 男 “ として認識してるって事よね....？




でも、




しようと思えば




キスくらい、
友達とでも出来るのかな....。




「....っごめんね？」


「...っ」




感触を確かめるように触れてた唇を離すと
ソクジンは謝ったけど




「....なんで？」




なんで謝るの....？




「....キス、しちゃったから、」


「私がいいよ、って言ったのに....？」


「そうだけど、」


「じゃあ....謝らないで」


「A、」




私も何やってるんだろうって感じなんだけど




....自分からソクジンに抱き着いちゃった。




だって....わかったようなわからないような。




だけど、嫌じゃなかったのは確かだから。




「....そういうの、勘違いしちゃうから、」




....だよね。




わかってる。




ソクジンに思わせぶりな事してるって。




でもね？




こうしたいんだもん。




ソクジンにくっついて
....ぎゅってしたいんだもん。




....酔ってるからかな。




あの日も




私ってこんなだった....？




「....ソクジン？」


「なに...？」


「もう一回....して？」


「え...」




だってやっぱり確かめたい。




私はソクジンが好きなのかどうか。




ここが往来の真ん中で




たぶんだけど




注目集めちゃってるだろうけど
そんな事どうでもよくて




とにかく、




ソクジンにキスして欲しい、って




確かめたい、って




私の頭の中はそんな事でいっぱいで。




「....酔ってる？」


「....多少は」


「....そしたらもう出来ないよ」


「なんで....？」


「なんで、って」




....私もずるい。




酔ってる時に、なんてこの間と一緒なのに




自分から迫るような事して。




だけど、




酔った勢いにするほど
この間みたいに酔ってないし




今日は覚えてられる。




「俺も酔ってるし....
何より俺、Aの事好きなんだよ？」


「....うん」


「好きな子にそんな事言われたら
きっと止まんなくなっちゃうし、」


「....うん」


「また....欲しくなっちゃうから、」


「....うん」


「え...っと、A？」


「....」




なに返事してるんだろ。




「...いいよ、それでも」





なに言ってるんだろ。






....でも知りたいの。







教えてよ、ソクジン....。





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