ありえない恋の話。

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「....とにかく、
終わった事はしょうがないし、
覚えてないからなんとも言えないし、
だけどそれは紛れもない事実だから、」


「A、」


「だから....考える」




やっぱり恥ずかしくて




また俯いて一気に喋ったけど




....最後は尻つぼみ。




「....っていうか考えさせて」


「....うん」


「ソクジンの気持ちも、私の気持ちも」




私はホントにソクジンが好きなのか




....それとも酔ってたから




売り言葉に買い言葉的な感じで
言っただけなのか




そもそもソクジンを男として見れるのか。




「....Aは優しいね？」


「そんな事は、」


「だから好きなんだけど、
俺....男として最低な事したのに、」


「、」




....もう。




そんなに自分を責めないでよ。




「....そうかも知れないけど、
ソクジンはちゃんと謝ってくれたし
それは私を想ってくれてるが故の、」




ってなに言っちゃってんの私。




好きだったら何してもいいって
言ってるようなものじゃん。




「....ほら、優しいじゃん。笑」


「だから、」


「我慢出来なかった俺が悪いのに、
心のどこかでは許してくれてるんだよね....？」


「、」




許してる....のかな。




覚えてないから対処のしようがないだけって
気がしないでもないんだけど。




「許してるかどうかも....わかんないけど、」


「だけどこうやって一緒にいてくれるんだから、
俺にとっては嬉しい事に変わりないよ？ 笑」




....きっとまた




嬉しそうに笑ってるんだろうな....。




「....顔上げて？」


「....無理」


「お願いだから」


「....」




お願いされたら仕方ない。




目線は下げたまま、顔だけ上げた。




「俺の事....嫌いじゃないでしょ？」


「....うん」


「....今はそれだけで充分。
Aが俺の気持ちに応えてくれれば
もっと嬉しいけど。笑」


「...」




覚えてない私も悪いんだけど




一度は好きって口にしたくせに





わかんないとか嫌いじゃないとか






ソクジンからしたら、
なんなんだよってなると思うのに







ソクジンの方が優しいじゃん。








.....私の事ばっかり考えてくれてさ？





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