ありえない恋の話。

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「ねえ、Aんち行こうよ？ 笑」


「は？」




なんだかんだ、二人っきりで
たっぷり2時間は過ごしたと思う。




おなかいっぱいだしそろそろ帰ろうか、
で店を出て来たのに




なに言っちゃってんのソクジンてば。




「なんでウチなのよ」


「え、二次会...？」


「いやいやもうお開きでしょ」


「いやいやまだまだこれからでしょ？ 笑」


「っていうかアンタと二次会なんて、」


「じゃあウチ来る？ 笑」


「は？」




もっと意味わかりませんけど。




「今日A全然酔ってないじゃん？
だからもっと飲もうよ、金曜なんだし。笑」


「、」




そうね、みんな一緒だったら
もっと飲んだよね。




金曜なんだし。




でも今はソクジンと二人っきり。




宅飲みする理由がありません。




あ、別に警戒してるとかじゃないよ？




ソクジンなんて警戒するに値しないけど




どうせならどこぞのイケメンと、




「やっぱりAんちにしよ！笑」


「は？」




だからなんでそうなる....！




「だって化粧落としたりとかしたいでしょ？ 笑」


「....そりゃあまあ、」


「じゃあ決まり！」


「え、ちょっと....！」




何を勝手に....！




「もうお開きだってば....！」


「おつまみ何にするー？ 笑」


「だから...っ！」




人の話を聞きなさいよ....！




っていうか手を引っ張るなー！！




「あ、それとも俺が作ろっか？ 笑」




....女子か！




....じゃなくて！




「だからもう今日は、っ」


「俺、Aんち行きたい....だめ？」


「っ」




....これだから ” 自称 “ イケメンは。




「....すぐ帰ってよ？」


「え...」


「泊まるとか絶対ナシだから、」


「やったありがとう！
そしたら早く行こう？ 笑」


「、」





だから人の話を聞きなさいってー！






....でもまあソクジンだからしょうがないか？








テキトーに飲ませてとっとと帰そうっと。





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