ありえない恋の話。

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「....っやっぱり無理、っ」


「っ、」




....びっくりした。




不意に唇が離れていって




そう言ったかと思ったら抱き締められた。




ぎゅうっと、これでもかってくらいに。




「A....答えて？」


「え...」


「俺の事....嫌いじゃないんだよね？」


「....うん、」




それは....ホント。




「じゃあ、好きなの....？」


「、」


「嫌いじゃないなら好きなんだよね...？」


「それは、」


「じゃあなんで抱き着いて来たり
キスしてとか言うの....？」


「...っ」


「挙句の果てに、抱いていいよ...なんて、」




....なんにも言えない。




「俺に勘違いしたままでいろって言うの....？
Aが欲しくてたまらない俺は、
どうしたらいいの....？」


「、」




どうしよう。




そう言われると




今更ながら




ソクジンに悪い事してるんだ、
って思い知らされる。




「....ごめんね？」


「え...」




だから、ちゃんと言わないと。




言って、今の私をわかってもらわないと。




「....ソクジンの事、
振り回してるつもりはないの」


「....A、」




腕を緩めそうになったソクジンに
しがみついた。




だって、見つめられながらなんて話せない。




「だけど、自分の気持ちがわからないの」


「、」


「酔ってた上に覚えてないのは
ホントに悪かったと思ってる。
だけど、好きって言ったなら、」


「ごめん...っ」


「え...」




何が....？




「それ....
半分俺が言わせたようなものなんだ」


「、」




どういう事....？




「それって、」


「....酔い潰れてるAに
俺の事好き？ って、聞いたんだ」


「え、」


「もちろん、その時は釣られて
好きって言ってくれたんだろうけど、
でもその....最中は、自然と言ってくれて、」


「....」




そういう事....か。




そしたら最中は私からも言ってたって事だよね？




....最中って言えばそうだ、




「....えっとあの、その....抱いて、
っていうのは....？」


「....それも、抱いていい？ って
俺が聞いたから、」




....そうなんだ。




でも、その辺の謎は解けたけど




やっぱり私がわからない。




聞かれたから答えたにしても、




酔い潰れてたんだとしても、




ソクジンを受け入れた事に変わりはない。





「好きって....何？」


「....A？」






私は知りたい。








どうしても....確かめたいの。





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