ありえない恋の話。

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「ねえ....なんで気が付くと誰もいないの？」


「さあ....置いてかれたんじゃない？」


「だからなんで、」


「え、気を利かせて...？」


「なんでよっ」


「ぃって！」




目の前にある、




無駄に幅の広いソクジンの肩を
バシッと叩いた。




「Aは相変わらず冷たいし凶暴だよねぇ？」


「アンタに優しくする必要がどこにあんのよ」


「でもそこがまたいいんだよねぇ...♪」


「Mか...」




っていうかコイツ、




どこまでが本気でどこまでが冗談なんだか
全っ然わかんない。




「取り敢えず飲もうよ？ 笑」


「アンタと差しで飲んでもなぁ....」


「まあまあ、今更じゃん....？
アイツらから徴収した会費もある事だし、
おなかいっぱい飲んで食べよ？ 笑」


「....それもそっか、」


「そうそう、そう来なくっちゃ！
さすが俺のA！笑」


「いつからアンタのなのよっ」


「え、ずっと前からでしょ...？」


「....お兄さーん！生ビールふたつー！」


「ちょ、スルーしないでよっ」




いーっつもこんな感じ。




っていうか、なんで最近
二人っきりにされるのか。




大学卒業してからも続いてる、
男女6人の仲良しグループ。




就職先は別々になってもこうして時々集まって




飲み会したりバーベキューしたり
楽しく過ごして来たのに




最近、気が付くと私とソクジン以外
いなくなってる事が多い。




っていうかほぼ。




私とソクジンをくっつけようとしてるとか....？




....いやいやないない。




そうする意味がわかんない。




....もしかして、




ソクジンが私の事好きで
みんなが協力してるとか....？




いやいやいやいやないないないない。




そんなの絶対有り得ない。




だってソクジンは友達だもの。




「ビールお待たせしましたー！笑」


「あ、ありがとうございまーす。笑
...はい、ソクジン」

「お兄さんと態度違う...」


「いらないの？」


「いるっ！」





....子どもか。





「A、乾杯しよう？ 笑」


「なんで、」


「カンパーイ！笑」


「、」







楽しそうだから、まあいっか....？





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