Touch and Go

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「....っ！！」




逆らっても無駄な抵抗だと思って
黙って付いて来ちゃったけど




玄関のドアを開けるなり
強引に中に押し込められて




あっという間に壁際に追い詰められた。




逃げないようにかなのか
しっかりと両側に手を付いて。




「グクと付き合ってんの....？」


「っちが、」


「彼氏いないんじゃなかったっけ....？」


「だからチョンくんは、っ！」




なんでそんな事を気にして聞いてくるのか




「....っや、ん、っ」




だからってなんでこんな事をしてくるのか




「....Aは、」




テヒョンが全然わからない。




「俺の....なのに、っ」




あっという間に二人の舌が絡まって




拒否しようと決めた心を揺らし始める。




...だめ。




絶対だめ。




そう思ってるのに




身体はどんどん反応してきて




「ん....ぁ、」


「....っA、」




伸びて来たテヒョンの手のひらに
全身が震えた。




「ここで....シよ？」


「え....っあ、や、」




あっという間にスカートの中に手が入って




「テヒョン...っ」




奥へ奥へと進んでいく。




「やぁ....っぁ、テヒョンっ」


「....ん、イイ顔。笑」




....至近距離で見つめられてゾクゾクする。




「....っだめ、」


「もっと....鳴いて？」


「...っ！」




片足を持ち上げられたかと思ったら




テヒョンの熱が押し当てられて




身体から力が抜けていく。




「っ掴まって....？」




言われた通りに




テヒョンの首に腕を回した私。




何やってんの....？




こんな事したら同意したも同じでしょ....？




言い訳....できないじゃん。




「ん....っや、あぁ...っ！」


「もっと....っね？」


「や、は....っぁ、」


「....っ、」




目を閉じてても
見つめられてるのがわかるから




テヒョンの吐息と熱をもっともっと感じて




立ってられないくらいおかしくなる。




必然的にテヒョンにしがみつくしかなくて




そうすると今度は




彼のムスクに似た甘い香りに酔いそうで




自分の感覚が狂っていくのがわかる。




「....っA、」




こうやって時々
吐息混じりに呼ばれる名前も




自分の名前じゃないみたいで。




「っ....名前、呼んで？」




名前....？




テヒョンの....？





「....っテヒョン、っ、」


「....ん。笑」






恋人同士みたい、なんて思っちゃう私って







なんてイタいんだろう....。





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