きみのそばにいたいから 2

98 ページ48

.



「そしたら俺、裏に回ってるよ。笑」


「おう、気を付けてな。笑」


「うん。ユンギもありがとう。
今日はごちそうさま。笑」


「ん、またな？ 笑」


「うん、また。笑」




Aちゃんが上がったのを確認してから
二人に挨拶をすると




鞄を手にして店を出た。




「んー....っ、」




アイツらと一緒だと、
月曜から飲むのも気分がいい。




....相当突っ込まれたけど。




ていうか、




結局、ユンギはホントに奢ってくれたから




何も文句は言えないんだけどね....。




「わ...っ、」


「っ」




裏手に回ろうと店の角を曲がったところで




「...ホソクくん。笑」


「...ナイスタイミングだ。笑」




Aちゃんと衝突寸前。




抱き留めるついでに
抱き締めちゃったりして。




「ホソクくん、外だよ....？ 笑」


「ん....でもAちゃん不足だったから、」


「昨日ずっと一緒だったでしょ....？ 笑」


「....今日は会ってない」


「今日のホソクくんは歳下だ。可愛い。笑」


「Aちゃんだって....今日はヌナだ。笑」




抱き合ったまま、
二人でクスクス笑い合う。




「....なんか幸せ。笑」


「...俺も。笑」




どこのバカップルだ、って感じだけど




こんな些細な事にも
幸せを感じるんだから仕方ない。




「....早く帰ろ？ 笑」


「...ん、」




ってあれ....？




早く帰ろ、ってなんか....




「Aちゃん、今日は俺、」




違ってたら恥ずかしいけど。




「ちょっとだけ....だめ？」


「、」




....正解。




じゃなくて、




「....だめじゃないけど
帰りたくなくなっちゃうから、」




緩めた腕の中から
俺を見上げるAちゃんは可愛いけど




「....だよね、」




....けど、




そんな寂しそうに目を伏せられちゃったら




「....ちょっとだけ、なら」




やっぱり、断るなんて出来ないよね....。




「....ホント？」


「....うん。笑」


「ありがとう。大好き....っ。笑」


「、」





Aちゃんには敵わないや。笑





.





.





「....ナムジュンさん、」


「....ジェイ、どうした？」


「あの二人、抱き合ってイチャついてます。笑」


「おいおい、出て早々かよ。笑」


「ホソクもやるねぇ....？ 笑」


「ていうかお前覗いてたのか...？」


「え、違いますよ！ゴミ出しに出たら、」


「外でイチャついてるアイツらが悪い。笑」


「確かにな....？ 笑」







.

99→←97

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す