これって運命でしょ？ 4

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「それではA様、
またのお越しをお待ち申し上げております。笑」


「....はい、ありがとうございます。
いろいろお世話になりました。笑」


「いいえそんな、恐れ多うございます。
テヒョン様の未来の奥様でらっしゃいますので
当然の事でございます。笑」


「、」




....セバスチャンさんまで。




あ、この初老の執事さん、




生粋の韓国人なんだけど




“ 執事と言ったらセバスチャンでしょ！”




って、テヒョンが通称を付けたらしい。




執事さんの中でも
一番お偉い方だそうなんだけど




....お気の毒に。




「それじゃあセバスチャン、
じーちゃんによろしく言っておいてね？ 笑」


「はい、かしこまりました。笑」




ていうかセバスチャンさんも
まんざらでもなさそうな....。




玄関前の車寄せに停まってる
タクシーのドアを押さえてくれてる
セバスチャンさんにもう一度頭を下げて




テヒョンと一緒に乗り込んだ。




タクシーのドアが閉まると




セバスチャンさんは深々とお辞儀をしてくれて、




とほぼ同時に走り出したタクシー。




「....ふぅ、」




思わず一息付いたら




「疲れちゃった....？ 笑」




なんて、私を覗き込むようにするテヒョン。




「そりゃあ....まあ、慣れない家で
ごはん食べたりお風呂入ったり、」


「でも二人っきりだったでしょ？ 笑」


「それでも....気は遣うよ」




会長はお帰りが遅くて




グループ企業の取締役である
ご両親は海外に視察に行かれてるとかで




今日は二人だけだから、って




テヒョンの部屋に食事を用意してくれた。




お風呂だって部屋にあるから
外に出る事はなかったけど




テヒョンに抱かれた後に
セバスチャンさんやメイドさんが出入りするから




....気まずいっていうかなんていうか。




だって、いくら防音だからってアレはない。




だからどうしたって気を遣うでしょ....？




....恥ずかしいし。




「気にしなくていいのに。笑」


「...無理です」




ホント、やっていけるのか不安だわ....。




「じゃあ....また行こう？」


「え」




人の話聞いてた....？




「Aちゃんが慣れるまで
毎週末行くとか、」


「ちょ...っ、絶対無理っ！」




せっかくの休みなのに、
気が休まらなかったら意味がない....！





「そんな全力で拒否しなくても....」


「あ...」






拗ねちゃった。








けど可愛いからまあいっか....。





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