冷静に嘘をつきましょう。

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「そんなんだからユンギ
彼女出来ないんじゃないのー？笑」


「.....うるせぇ、」




余計なお世話だ。




つーかお前が好きなんだから
彼女なんて作んねぇし。




つーかもう懲りた。




「...お前こそ彼氏いねぇくせに」


「私は今休憩中だからいいの！
その気になればすぐ出来るもんねー。笑」




そうなんだよな......。




コイツ結構モテるみたいで




別れたとしても割とすぐに出来る。らしい。




「...ムカつく」


「なんか言ったー？」


「言ってねぇよ....！」




俺だってお前の事がなけりゃ
彼女の一人や二人....




って二人もいらねぇわ。




とにかく、俺にはAがいればいい。




......告る勇気もねぇんだけど。




だからじーちゃんとばーちゃんに感謝。




この家がなけりゃ、
Aと接点ねぇままだったから。




「....そう言えばパパとママはいつ発つの？」


「えーっと....いつだったかな....」


「いつだったかなってお前薄情な、」


「だってさー....」




キッチンに空き缶を片付けに行ったAが




......俺の隣に戻って来ちまった。




今聞くんじゃなかった......。




「いつ出発するのか考えるだけで寂しいし、
見送りに行ったりしたら耐えられないもん....」




しかも、俺の肩に頭乗せやがって......。




「見送りならおふくろ達だって行くだろうし、」


「ユンギは行ってくれないの....？」




......おい。




上目遣いで見上げんなって。




「俺も行くけど、」


「泣いちゃったら慰めてくれる？」


「慰めでもなんでもしてやるけど、
そもそも一緒に住んでんだから
寂しくねぇだろ？」


「そうなんだけどでも、やっぱりさ....？」




顔近ぇんだからそんな顔すんな。




......ヤベぇだろ。




「......ヤダもう。今から寂しくなって来ちゃった。
ユンギ、一緒に寝よ？」


「は？」







......ちょっと待て勘弁しろ。





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