ちょっと待って聞いてないっ！ 4

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「......A、ありがと」




しばらくすると、テヒョンは戻って来た。




......けど。




顔なんて見れるはずもなく




ソファに座ったまま固まってる私。




そんな私の隣に、間を空けて座るテヒョン。




「......えっと、ごめんね？」




......なにに対して？




......や、全般にだろうけど。




「今度こそ、嫌いになった......？」




そんなに不安になるなら、
変な事しなきゃいいのに......。




「......べつに」


「嫌いに......なってないの？」


「......うん」


「なんで......？」


「え？」




嫌いになって欲しいの......？




って、思わずテヒョンを見ちゃったよ。




と思ったら......テヒョンもこっち見てた。




「あんな事しちゃって、嫌いにならないの....？」




見れないはずだったのに、目が逸らせない。




「A、やだって言ったのに、
可愛くて気持ちよくて
止まんなくなっちゃって、」




いやいやいやいや、
そんなハッキリ言わないでよ。




「......べつに、それくらいで
嫌いになんてならないよ」


「........ホント？」


「嫌いにはならないけど......困る」


「困る？」


「困るでしょ？彼氏でもない男の子に
あんな事やこんな事されて、」


「ごめん......」




......そういうのも困る。




......何もかも困る。




「好きだからってゆうだけじゃ
だめなのかな......」




テヒョンもわかんないの......？




「.....Aの事はホントに好きなんだよ？
だけど最近、一緒にいるとモヤモヤして
すぐくっついたりちゅーしたりしたくなるし
ジミナとかグガになんかされたんじゃないかって思うとどうしようもなくなっちゃって、」


「テヒョン」


「.....なに？」


「......ありがと」


「え....」




自分でもなんでお礼言ってるのか
わかんなかったけど




テヒョンは私の事ホントに好きなんだな
っていうのは......わかったから。




「.....でも、さっきみたいなのはもうやめて？」


「......ちゅーもだめ？」


「......だめ」


「じゃあ、Aもしないで？」


「え....」


「ジミナともグガともしちゃだめ」




......またそんな事言う。




だけど




確かによくないと思うから




私がしっかりするしかない。




「......わかった」


「ホントに....？」


「....うん」


「......よかったぁ。笑」







やっと、いつもの無邪気な笑顔が見れた....。




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