WAKE UP！~Plus~

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慌ててマスクを着ける。




目を覚まされたら恥ずかしい。




......だからって正座しなくても。




「......ジミン？」


「......」




ジミンからは規則正しい寝息が聞こえるだけ。




......セーフ。




ジミンの寝顔を見つめる。




「ジミンがいないと寂しい......」




お布団の中に手を入れて、ジミンの手を握る。




「早く、一緒に学校行こ？」




ジミンがいない学校はつまんないんだもん。




「ジミン......好き」




ついでに告白もしてみる。




普段あんまり言わないから。




「好きだよ......大好き」




自分で言っておいて、
胸がきゅうんとしちゃった。




「......ジミン」




どうしよう。




.....キス、したいとか。




ホントに最近の私は変。




もう一度マスクを外そうと思ってジミンから
手を離そうとしたら、逆に手を掴まれた。




「......っ！......ジミン？起きた？」


「ん........A？」


「うん......」




心臓がバクバクする。




危なかった。




ジミンがうっすら目を開ける。




「大丈夫？」


「うん......Aの顔、見たから大丈夫。笑」




.....目が、細くなった。




「......冷えピタ替える？」


「俺の事、好き？」


「え」


「Aに好き、って言われる夢を見た。笑」




......それ、夢じゃありません。




「......キスしたい」




......同じ事思うとか。




「......風邪ひいてるからダメ」




......自分の事棚に上げて。




「大丈夫だよ。マスクしてるから」




握った手を解いて、後頭部を引き寄せられる。




......マスク越しに唇が触れたけど。





「......キスした気がしない」








なんとも不服そうなジミンだった。





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