本当の一星 ページ37
数分後、ボールが野坂に飛んでいく。オーバーヘッドの位置で。
野坂はジャンプで取ろうとする。
それと同時に、一星も飛び上がる。
一星がするのはどっちか。排除か、カバーか…。
一星は野坂の頭に足を伸ばす。
ダメかもしれない、そう思ったのはどっちの意味？
一星が取った行動、それは野坂を助けることだった。
ボールを自分の方に引き寄せて、野坂に当たるのを防いだ。ダメかもしれないって思ったのは、助けるを選ぶと思わなかったから。一星は、野坂を助けたんだ。
「選んだね」
野坂は計算通りとでも言うように一星を見て、話しかけた。
野坂は一星を信じてくれたんだな。正しいことをするって。
『氷浦、野坂は導いたってことだよな？まさに皇帝で』
「きっと選ばせたんだ」
「そんなんどっち選ぶか分からないじゃねーか」
『野坂のことだから全部想定内でしょ。それが戦術の皇帝』
今の私はいつもの私じゃない気がする。野坂のやったことをめっちゃ褒めてて、なんか誇らしげ。
多分、好きになってるときの感情だ。
一星は野坂に認められたからか、楽しんでプレーしてた。でも、まだ辛い表情は残ってる…。
数歩進んでは止まり、頭を抱えて。そんな一星を見て、ほおっておけなかった。
『一星！大丈夫か？』
試合のことは置いておきたい気持ちだった。とにかく一星がおかしいから、どうしたのか知りたくて。
「なんともないですよ…。俺に構ってないでプレーしてください…。Aさんは期待されてるんですから」
『こんなときまで優しくしなくたっていいの！
一星、なんかあるなら言ってよ？チームだから』
私が言うと、ボールを持ってた一星に、何かが降ってきた。
「あ、危ない…！」
一星は私を突き飛ばした。
「レッドホットチリ・メテオ！」
アンドレアスの側にいるやつが必殺技を一星にめがけて当ててた。ブロック系なんだろうけど、当たったりしたらかなりのやつ。
一星は私を助けてくれたんだ。野坂だけじゃなくて、こんな私も。一星はやっぱり、本当は悪いやつなんかじゃない。誰よりも優しいやつなんだ…！
ランダムに落ちてくる隕石を懸命にかわす一星。大体を避けきったけど、最後にひとつ。
一星は反応できなくて、落ちてくる隕石を眺めてるだけ。
「一星ーーーー！！！」
稲森の叫びとともに、隕石は落ちていった。
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一星光
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ゆくる(プロフ) - 花恋さん» ありがとうございます！嬉しいです…！私の未熟な作品を面白いだなんて！頑張ります！！ (2019年3月5日 12時) (
レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - 最高に面白い作品ですね！見習わなければ行けない表現や言葉が沢山あり学べました！夢主ちゃんと野坂くんの関係いいですね！これからも応援してます！更新頑張ってください！ (2019年3月5日 10時) (レス) id: 787c9b4004 (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる - 明日香さん» 敬語使って色々頑張ってもらう！ タツヤ、これからめっちゃなんかやってもらうよ(笑) あみこみって何か全然分かんない〜髪結べないの私だから！！(笑) 応援ありがとう〜！！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: 9d81f0e141 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - おおー！敬語頑張ってるね夢主ちゃん。なんかタツヤが好きだと誤解されてるけど(笑)編み込み私も苦手で今母の髪で練習中！三つ編みならできるのになー...。次回も楽しみにしてるね！！ (2019年1月15日 1時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(予備) - 明日香さん» きっとばれない(笑) はやく帰ってこられるようにするね！ (2018年12月26日 1時) (レス) id: 5560852df3 (このIDを非表示/違反報告)
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