【テニスの王子様】向日葵はいつも私を見ている (ページ22)

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弐拾壱輪目ページ22

私は早速机の上に勉強道具を出したが、仁王くんと丸井くんは勉強のやる気が無いのか、勉強道具を一向に出そうとしない。

｢A、おまえメロンソーダだけでいいの？｣

完全勉強会では無く、ただの食事会になってるこの場の中、丸井くんは私に話しかけた。

｢うん、メロンソーダだけでいいよ｣

｢へぇ…もったいね、ここのジャンボパフェ美味いのに…。あ、もしかして、ダイエットしてるとか？｣

｢…へ？｣

｢やめろよ〜、そんな無駄な事、ほら、だってよく言うだろ？"甘いものは別腹"って！！｣

別にダイエットしてる訳では無いけど、丸井くんは私をおちょくってるのか…？なんか勝手に私がダイエットしてるとか言う話になってる…。

｢余計なお世話です！そもそもダイエットとかしてない。｣

丸井くんに向かってハッキリ言ってやった。

｢甘いものは別腹とか言ってたらブン太の腹は三段腹になるぜよ。｣

｢ならねーよ！！｣

丸井くんと仁王くんが頼んだスイーツより一足先に私のメロンソーダが来た。

ストローをカラカラと音を鳴らして混ぜた後、少し啜る。メロンソーダは、本来のメロンの味に口のなかで滲みる炭酸の組み合わせがとても美味しく感じるのでプリンの次くらいに好き。

｢ってかダイエットじゃ無いんだったらなんで食べないんだ？｣

丸井くんはそう訪ねてきた。

｢……。テストで20番以内に入ったら超一流パティシエのプリン、買って貰えるの。苦労した後のプリンっていつもの何倍にも美味しく感じるから、辛いけど、甘いもの禁止にしてる。｣

｢…マジで！？高級プリン！？俺にも食わせろ！！！｣

｢やだ。｣

丸井くんは飛びつくように話に食いついてきたが、それを遮るように断った。

｢随分変な理由じゃな…。まぁ、
そんなに高級なんじゃし、欲張っちゃだめぜよ。ブン太。｣

仁王くんは机に頬杖を付き、会話に混ざる。

｢…ん、まぁ…そうだけどよぃ…。ちなみに何個食うの…？｣

｢7個｣

｢｢7個！？！？｣｣

二人は声を合わせ私を見ながら驚いた。

｢お前そんなに食うのなら1個ぐらい分けろてくれてもいいだろぃ？｣

｢やだ。プリン、私の。私の物は、私の物。丸井くんのプリンは私の物。｣

｢ジャイ○ンかよｯ！！｣