クズ達に本気を出された結果。

甘い ページ45

……





『な、直哉……？ちょ、』


「いや、違うんや…思っとったよりずっとAちゃんが可愛うて…やばいわ、抑えられそうにあらへん」





そのままグイッ、と引っ張られて、抱きしめられる。くそうっ、男の癖に良い匂いしやがって……！





『な、直哉っ、ちょ、離しっ』


「はぁ……っ、無理や…」





身をよじるが腰に手を当てられて…さす、と撫でられる。



ピクリと体が反応して『んっ、』と声が漏れてしまった。すると更に指先を動かしてくる。


……終いには、服の中に手を差し入れてきた。





『ひっ、ぁ、馬鹿、直哉、ぁ！』


「なぁ、その声が逆に煽ってんの気付かんのか？」


『っ仕方無いじゃ…っ！ぅあっ』





擽ったくて変な感じがして、目の前の直哉の服をｷﾞｭｩｩｯ､と掴んでしまう。





「俺に縋るAちゃんもまたええなぁ……」


『っこの…っ！
…っひゃ！？ごめっ、ゃ、手ェ動かさないでっ』





睨もうとした瞬間、するっと手を動かされて力が抜けてしまう。抵抗の声をあげようとしたのに変な声へと変わってしまった。



涙が目尻に溜まり、微かに震えてしまう。
顔を恐る恐る上げると、こちらを見つめる直哉が見えた。



………彼は、愛しい物を見つめるかのような熱っぽい目をしていた。





するとその、瞬間＿＿＿＿＿＿







『……っ、んっ！！？』


「……んっ、」







唇を、重ねてきた。
柔らかい感触が押し付けられる。


驚いて唇を離そうとするが、腰に当てられていた手ともう一つの手を動かされ、ガッ！と後頭部を掴まれた。






『……んっ、んん、んぐっ、』


「ん……っ、」







後頭部を掴まれて直哉の方に押される。更に唇を押し付けられてくるので離せない、苦しい。



角度を変えて何回も何回も唇を押し付けられる、荒っぽいなキスだった。







『ん、はぁっ、直哉っ、ん、』


「ん……ふ、ん……っ」







苦しくて直哉の胸板を叩くが唇を離した瞬間また重ねられた。止めてくれない。





ていうかそもそも何でキスされてんだ！？！？





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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