羞恥 ページ21
……
「Aー?」
『……』
「A?」
『……』
「ごめんよ、もしかして拗ねてるのかい?それとも恥ずかしがっているの?可愛いね」
ッだぁぁぁっ、もう!!!!!
『な、何でキスなんかしたんだい!?』
「?そりゃ美味しそうだったから?」
『理由になってない!!』
ただいま高専の医務室におります。
ここまで帰ってくる間、私は傑と本当に1ッッッ回も喋らなかった!!
それに反比例するかの如く傑は話しかけてくるけど!
いや、まあ今…口聞いちゃったんだけどね?
『ファーストキス、だったのに…』
「!」
真っ赤になって俯くと、傑がまた話しかけてきた。
「実はね…A。Aはさっきのがファーストキスじゃないんだ」
『へ?』
え?ファーストキスじゃない?え、私さっきのやつ以外でキスした事なんか、
「呪霊の術式により窒息しそうになってただろう?」
『?うん…それがどうし……』
………………ん??待って。
人間、窒息しそうになっている時は誰かの助けなしでは意識を浮上させられない。まあ助けるって言っても色々あるけど……
『ま、さか、』
「うん。そのまさかだよ」
え、あの唇が熱かった感触って……
傑の役得、って言葉の意味って……
「いや、不可抗力だったんだよ?けど…Aを死なせる訳にも行かないだろう?
だからあの時…人工呼吸で何とかしたんだ」
……やっぱりかァァァァァァ!!!!!!
「まあ、アレが正真正銘…Aのファーストキスだね」
『っい、いや!人工呼吸は不可抗力だったとしても!二回目はしなくても良かっただろ!』
そう、まあこの際人工呼吸は許す。生きる為に仕方が無かったし、何なら感謝だってしてる。
けど……二回目のは何の意味も無くない!?
「Aの唇の感触が離れなくてね…」
『えっ、』
「もう一回したいなぁ、と思ってしまったんだよね。そう思い始めたら唇しか見れなくなって」
あの視線はそういう事だったの!?
「それにファーストもセカンドも私だなんて…とても嬉しいじゃないか」
『っ、』
するりと親指で唇をなぞられて更に愛しげな熱っぽい目で見られる。私は俯く事しか出来なかった。
ファーストは諦めよう、ただし願わせてくれないか。
私のセカンド帰ってきて!!!!!!!
_________
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てちあ(プロフ) - 早急に「ゆりなんぽん」というアカウントに返信したものを削除願います。他人のものもです。お願いします。 (2022年3月23日 2時) (レス) id: 0d6806340a (このIDを非表示/違反報告)
せりな(プロフ) - とても面白い作品です!きゅんきゅんです!更新楽しみにしています!頑張ってください! (2021年6月24日 18時) (レス) id: 89932c3d9c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - ゆりなんぽんさん» これから続編に行きます!!楽しみにしてくれると嬉しいです!!という事です!分かりにくかったら申し訳ない笑 (2021年5月8日 14時) (レス) id: 23756b334c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - まあ感じ方は人それぞれですよね!ディープキスは耐えられなかったんだと思います!読者様に純粋で可愛らしい方が多かったという事で!そして続編でも是非是非応援して下さると有難いです!!! (2021年5月8日 14時) (レス) id: 23756b334c (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - きらりさん» コメントありがとうございますー!!いやぁ大好きだなんてそんな……めちゃ嬉しいです!!更新頑張ります!!コメントありがとうございます!!! (2021年5月8日 11時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年5月1日 19時