吸血鬼は恋がしたい2

58話 ページ8

ﾊﾞﾈｯｻ「ったくこんなので死ぬわけないじゃない」
ｾｯｹ「フハ？」

バネッサ「ただの一時的な刺激毒よ。このシーケ軟膏塗っとけばすぐ治るわ」

『バネッサさん。セッケいろんな意味で死んだなw』



ｾｯｹ「フッハ！次会うときまでにもっと精進しとけよアスタとA。またな！フッハー！」

『おまwお前もその勘違い無くせよクソ石鹸』

アスタ「またな〜フッハー」

ﾊﾞﾈｯｻ(見た目はあの子よりもうちの子のほうが坊やだけど中身はこっちのほうがだいぶ強いみたいね)



アスタ「じゃあなばあちゃん」
ﾉｴﾙ「気をつけるのよ」
ﾊﾞﾈｯｻ「長生きしてね」
『バイバイ』

「魔法無効化か…見たことのない種類の魔法だったね」

「いやそもそも…あれは魔法かな？」

「それに彼女…創成魔法にしてはやけに本物の羽根っぽいね…」

「ヤミもなかなかおもしろい子達をとったもんだね」

「これだから変身ぶらりはやめられないなぁ」

「やっと見つけた」
「おっと」

「何してるんですか魔法帝！」

「何って…新たな魔法との出会いを求めて城下町をぶらりね」

ﾏﾙｸｽ「はい？あなた自分の立場わかってんですか!?」
ﾕﾘｳｽ「魔法との出会いは一期一会」

ﾕﾘｳｽ「どこでどんな魔法に出会えるかわからないからね」
ﾏﾙｸｽ「人の話聞けよこの魔法マニア！」

ﾕﾘｳｽ「おおっ！あれはウィリアムのところの新しい子では？」

「それではまた新たな魔法に出会いにいこうか」

ﾕﾘｳｽ「ちょっと行ってくるよ」
ﾏﾙｸｽ「待てコラー！」



ｸﾗｳｽ(金色の夜明け団の新人ユノ。魔法騎士団の入団試験ですべての団長が欲しがったという逸材)

ｸﾗｳｽ(そして同じく新人で王族のミモザ・ヴァーミリオン)

ｸﾗｳｽ(その初任務…サリム・ド・ハプシャスの護衛か)



ｸﾗｳｽ「貴族院のハプシャス議員の息子を友好国のハート王国まで送り届ける…ですか？」

ｳｨﾘｱﾑ「ハプシャス議員は知ってるね」
ｸﾗｳｽ「名前だけは。もっとも…成金貴族だのなんだのあまりいい噂は聞きませんが」

ｳｨﾘｱﾑ「だからこそハート王国に留学することになった息子が盗賊などに狙われたらと心配なんだろう」

「しかし議員の家にも強力な魔法の使い手が大勢いるでしょうに」

ｳｨﾘｱﾑ「名のある魔法騎士団の団員に護衛をしてもらえれば安心できるそうだ。議員は魔法騎士団に毎年多額の寄付をしてくれているからね。宮仕えの身はつらいということさ」

59話→←57話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す