授業体験 ページ8
「お前ら廊下で何してるんだ?もうそろそろで授業が始まるから、席に着きなさい」
「土井先生!」
土井先生の登場にみんなの声がハモった。
こういうところ忍たまの人たちって団結力あるよね。
『じゃあ私はこの辺で』
「待ちなさい、A」
『はい?』
授業が始まると聞いたので、長屋に戻ろうとしたが土井先生に呼び止められた。
一体何なんだろう。私何か悪いことしたか…??
「忍術に興味はないか?今から授業が始まる。だから、興味があれば一年は組と一緒に授業をどうかと思ったんだが」
どうやら一年は組と一緒に授業を受けないかという提案らしい。
私は歴史が好きだ。つまるところ、めちゃくちゃ忍術などに興味がある。武器の名前も知りたいし覚えたい。
『いいんですか?是非!』
「よかった!お前らはどうだ?」
「大歓迎でーす!」
一年は組のみんなも歓迎してくれているようだ。
拒否されなくてよかった〜、そんな安堵を抱いて教室の中へ入った。
「Aちゃん先輩〜!こちらへどうぞ!」
喜三太に手招きされて隣へ行く。
ここだけ兵太夫と喜三太の二人席になっている。だからここに座るようにしたのか。
ありがとうねと言いながら隣へと座ると、兵太夫と目があった。う、気まずい。兵太夫はというと意地悪そうな、なんとも言えない顔をしていた。
「あ〜!ずるいぞ二人とも!」
「ずるいも何もここだけ二人だから当たり前」
「四人席になってもいいじゃない!」
何気に言い合いになっている。
あははと苦笑いしていると土井先生が強制的にそれを終了させ、授業が始まる。
「前回の続き…と言いたいところだが、今日はAがいるから復習とする。
お前ら、今度こそ覚えるんだぞ」
私のために復習してくれるのか 優しいな、土井先生。
「忍びの六具。覚えてるか?」
シンと教室が静まり返る。
すると土井先生は呆れたような顔をしてこう説明した。
「打竹、三尺手拭、矢立、石筆、鉤縄、印籠、編笠だ!
今はまだ覚えなくても支障はないが、上級生になったら絶対大切な事だから覚えておきなさい」
鉤縄と矢立しか聞いたことないな…、忍者の世界って、思ったより覚えなきゃいけないこと多いんだな。
「次は術についてだ。喜車の術というのは……」
それからしばらくして学園中に鐘が鳴り響く。
恐らく授業終了の合図だろう。
挨拶をして土井先生が教室を出ていくと、突然みんな項垂れ始めた。
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あまね(プロフ) - あっ、すき (10月22日 19時) (レス) @page20 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - 前の天女がどんな奴か気になりました(お話にあまり登場してないからですね〜)更新ファイト (2023年2月10日 1時) (レス) @page3 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 加恋さん» コメントありがとうございます!マジでほんわかな天女ネタが少なかったので作っちゃいました笑 もしお気に召してもらったら嬉しいです〜! (2022年12月2日 19時) (レス) @page18 id: 5e483aeaf9 (このIDを非表示/違反報告)
加恋 - 天女ものでこんな平和な話が読めるとは…! (2022年12月1日 13時) (レス) @page18 id: ec7d7f69d7 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - あいさん» この作品では性悪な少女が落ちてこなかった世界で二人とも優しいので正直信頼度はクソ高ですね(?)お団子私も食べてみたいですね… (2022年8月20日 20時) (レス) @page16 id: 5e483aeaf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星空 | 作成日時:2022年7月4日 14時