弁解 ページ18
『どうして？』
「え？…え、っと…そ、そうだ！どこから来たのかも分からないやつが先輩方に可愛がられて、その……」
これ絶対今考えたやつじゃん。そうだ！って言っちゃってるよ。
「三郎治、もうホントのこと話しちゃおうよ」
「ちょっと、四郎兵衛？」
四郎兵衛がそう言い、それに驚いたように声をかけたのが左近。
ホントのこと。やっぱりさっきのは本当に伝えたかったことではなかったんだな。
「いや、でも……」
「じゃ、ぼくが言っちゃいま〜す！
三郎治…ぼくたちはAさんとあまり接点がなかったじゃないですか。だから、周りのみんなが羨ましくなっちゃっただけで。許してほしいです」
「あっおい！四郎兵衛…！
っ、そーだよ。特に一年は組の連中と仲良くしてるのが気に食わなくて」
三郎治が少し戸惑う様子を見せたが、ほぼ被せるような勢いで四郎兵衛が本当のことについて話してくれた。
そんな四郎兵衛に焦った三郎治であったが、顔を少し赤くして三郎治も本音を言った。
『なんだ、それだったらいつでも話したのに』
「勇気がなかったんです〜」
「お前本当に何から何までおれたちの本音言うな」
私がそう言うと、ほわっとした雰囲気を出しながら四郎兵衛がそういう。
それに呆れたように久作がツッコむ。
「私も二年生のみんなといつか絡んでみたいなって思ってたから、そっちからそう思ってくれてて嬉しいよ」
そういうと、みんなパアッと笑顔になった。なにかに例えるなら蕾が花開く瞬間みたいな。正直のところ、とてもかわいい。
そういえば、さっきは用事がないと言っていたが、用事があったのを思い出した。
一年は組のクラスで歓迎会をやってくれるらしく、他の学年の人たちも少しだけ誘うようだ。
まだ時間あるのだが、早めに行っておこうと思った。
『一年は組…』
なぜだか私はボソッと一年は組…とこぼした。ない？こういう風に頭に浮かべてたらボソッと言っちゃうの。
「………」
さっきまで和気あいあいとしていた空間がピキッと冷えた気がする。
うわっこれ完全に私のせいじゃん もしかしなくてもアホ？
「さっきの話したあとに一年は組を口に出すって大丈夫か？」
『ごめんねまだ話してたいところだけど私はここで』
そういうと、誰かに腕を掴まれた。
「折角の機会なんですしまだ話してましょ…？」
うるうる。くっ待って可愛い！良心が…！
『まだここにいます…』
「(よくやった四郎兵衛…！)」
二年生かわいい。チョロい私完敗。
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あまね(プロフ) - あっ、すき (10月22日 19時) (
レス) @page20 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - 前の天女がどんな奴か気になりました（お話にあまり登場してないからですね〜）更新ファイト (2023年2月10日 1時) (レス) @page3 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 加恋さん» コメントありがとうございます！マジでほんわかな天女ネタが少なかったので作っちゃいました笑 もしお気に召してもらったら嬉しいです〜！ (2022年12月2日 19時) (レス) @page18 id: 5e483aeaf9 (このIDを非表示/違反報告)
加恋 - 天女ものでこんな平和な話が読めるとは…！ (2022年12月1日 13時) (レス) @page18 id: ec7d7f69d7 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - あいさん» この作品では性悪な少女が落ちてこなかった世界で二人とも優しいので正直信頼度はクソ高ですね(？)お団子私も食べてみたいですね… (2022年8月20日 20時) (レス) @page16 id: 5e483aeaf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星空 | 作成日時：2022年7月4日 14時
