囲まれた件 ページ12
今の状況を説明すると、朔間パイセンに抱きつかれている。そして晃牙が私の後ろで朔間パイセンにキレ散らかしてる。
要するに囲まれてる。逃げ場がない。助けに来てくれたと思ったが更に逃げる事にデカイ壁を作られた気がする。晃牙は普通に助けに来てくれたんだろうけど。悪気がないのは分かってる。
私もうそろそろ押しつぶされそう。何かに例えるなら二人がパンで私が具材だ。サンドされている。
朔間先輩の心音がとくんとくんと聞こえてくる。あ、この人の心臓動いてるんだ。(クソ失礼)
吸血鬼っていうイメージがデカすぎて。あとはゲームに出てくるレアな魔物って感じがするからかな…超独特な例えだが分かってくれたら嬉しい。
「つ〜かAも吸血鬼ヤロ〜に何か言ったらどうだよ」
『は…！？』
小声で言った。そしてアイコンタクトで"この朔間先輩の雰囲気を読み取れや"的な意思を込めて晃牙を見るとしばらく固まったあと哀れなものを見るような目で見てきた。いや無理矢理引き剥がしてでもいいから助けろや。
「くくく…嬢ちゃんもやはり、我輩には逆らえぬのか」
愉快に笑ってそう言った。
そうだよ、逆らえないよ。だって雰囲気とんでもないし。お前は殺 してでも俺のものにしてやる感がとんでもねぇわ。
すると、突然朔間先輩がしゃがんできた。うわうわうわ美しい顔面がドアップだよ……流石アイドル……顔面宝庫やんけ……
「目を瞑っててくれないかの？」
とか言って肩に手を置いてきた。え、なにキスするの？？？(直球)
えっ晃牙いるよ？？？あんな案外ピュアな子の前でこんなこと出来ないよ？？？
……いや付き合ってもないからいなくてもしないけどさ。
私が少し後退ると晃牙が"〜〜〜！！"となぜか唸っていた。
「テメッ…！なんてことしようとしてんだ〜っ！！」
そう言葉を聞き終わる前に、私は朔間先輩の腕の中ではなく、晃牙に横抱きされながら全速力で教室を出ていっていた。横抱きだよ、横抱き。縦じゃないんだぞ。もっと丁寧にしてほしかった。(わがまま)まぁこれが晃牙なんですけどね。
『もっと早く助けてほしかった』
「うるせぇ！まだ助けただけマシだろ〜が！！」
それは普通にごもっとも。助けてくれてありがとうございます晃牙様…
そう言ってみるとふんっと嬉しそうに鼻を鳴らした。晃牙様って呼ばれるのもしかして嬉しい？
「あっ！ガミさんがAと密着してる〜☆」
スバルが遠くから私達を指差してそう言った。
変に注目が集まってしまった。
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アテネ - himeruさんを出してくれてありがとうございます (9月26日 7時) (
レス) @page37 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - いつも作品見させてもらってます！リクエストなんですが、良かったら逆先夏目くんを出して欲しいです！更新頑張ってください！ (8月30日 21時) (レス) id: 69411785f6 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー - めちゃくちゃ好きなお話です！リクエストなんですがこはくくんと一彩くんを出して欲しいです！ (8月30日 19時) (レス) id: f530bd8429 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - アテネさん» コメントありがとうございます！了解しました〜！少々お待ちを…！ (8月29日 17時) (レス) id: 1b249669ed (このIDを非表示/違反報告)
アテネ - himeruさんを出してください (8月28日 16時) (レス) @page10 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星空 | 作成日時：2022年2月5日 9時
