十三話 ページ16
「大丈夫ですよ、作兵衛がいるので」
『確かに…？いやでも二人でしょ。私探しに行ってくるよ』
「宿題はどうするんですか！？あと僕たちも！」
「藤内、いいから」
『ごめんね、マッハで帰ってくるから！』
三人を置いて家を出て思ってんだけど、あれ。最近会ったばかりの子たちを家に置いておくって私結構バカなのかもしれない。でも、左門と三之助どころか作兵衛ですら迷子になってしまったら現代だとほんとに終わると思う。よく分からない建造物が並んでるし、服装もなんだって違うもんね…
周りを見回しながら、思い当たるところを次々と見ていく。あんまり、遠いところには行ってないといいんだけど…
一方で、残された三人のうちの二人である藤内と孫兵は、「マッハってなんだ…？」という微々たる疑問を浮かべていた。
〜
「未来ってすごいな！すごく整備されている！」
「あぁそうだなそうだな！それはすごく分かるから動き回んな！」
「すご〜、建物が高すぎて。首が痛くなるよ」
「おめぇ、それは建物じゃなくて木だ！」
こいつらがAさんの家を飛び出してから、少しばかり時間が経ったが、どうも連れ戻すことができねぇ。一人を捕まえたと思ったら、もう一人が遠くに行ってしまおうとする。
ここは、なんだ…？れいわという時代らしい。あれから少なくとも500年は経っている世界だ。きっと俺たちがいた世界通りにはならない。
「あぁもう。Aさんが心配するだろ？」
「Aさんが心配するだって！？じゃあ、早く帰らないとな！」
「場所も分かんねぇのにむやみに動くんじゃねぇ〜！」
縄でつなごうとも考えたのだが、この現代じゃなにがダメでなにがいいのかもわからない。
いや、体育委員会みたいにつなぐのではなくて縄の内側に入って一列になれば、俺らの見た目からなら微笑ましいで終わるはずだ。
「一旦止まれ！ほら、縄の中に」
「繋がないの？飽きた？」
「飽きたとかそういう話じゃねぇって！」
こいつらはほんと話が通じない。頭を抱えてはぁ〜、とひとつ重いため息を出した。
とりあえず強制的に輪の中に入れようとすると、どこからか足音が聞こえてきた。走っているようで、足音の間隔がかなり狭い。ああ、ランニングでもしているのかと思った瞬間、見たことある姿が目に飛び込んできた。
『いたいた！三人とも大丈夫だった？』
「Aさ〜〜ん！！」
救世主が現れた。俺、普段の行いが良かったのかもしれない。
続く
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星空(プロフ) - Kira_Leisさん» 返信遅れて申し訳ありません！！わあああ嬉しいですありがとうございます！！😭😭3年生いいですよね…！！✨ (1月2日 11時) (
レス) id: 1b249669ed (このIDを非表示/違反報告)
Kira_Leis(プロフ) - コメント失礼します！3年生箱推しなのでまじで尊すぎです...! (10月30日 10時) (レス) id: d36c2eac99 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 有栖川鳴花さん» コメントありがとうございます〜✨そう言ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます🥰 (10月29日 8時) (レス) id: 1b249669ed (このIDを非表示/違反報告)
有栖川鳴花(プロフ) - 初コメ失礼します！推しがいっぱい尊すぎますありがとうございます (10月28日 22時) (レス) @page15 id: 4bfc268a17 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 杏。さん» コメントありがとうございます！えっ待っててくださったんですか😭有り難すぎる😭そう言ってもらえて本当に嬉しいです…！不定期ですが頑張ります✨ (2022年7月27日 12時) (レス) @page14 id: 5e483aeaf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星空 | 作成日時：2021年1月3日 10時
