十話 ページ12
初っ端から授業内容を聞き逃してしまった。
それに数学を。数学は少しでも聞き逃してしまうと取り戻すのが大変なのである。
『はぁ、友達に聞こう…』
次の時間からはちゃんと聞くようにしよう、そう意気込んでも、どうしても三年生くんたちのことが気になってしまい全部集中するのは難しかった。
ほんと集中力ないな、私。頑張らないと。
そうこうしているうちに、放課後になった。
「A〜！一緒に帰ろ！」
『あ〜……一緒に帰りたいのは山々なんだけど、ちょっと今日は用事があるから、ごめんね…！』
「そっか…じゃあ明日は一緒に帰ろ！」
『うん！』
そう会話を交わし、廊下に出たら少し早歩きで歩いた。ここで走って先生に見つかったら帰りがもっと遅くなってしまう。
下駄箱にて、シューズを脱ぎ靴を取る。少し急いで靴を履き、そこから猛ダッシュで校内から出た。
周りにいた人からは少しギョッとされたけど仕方ない。早く家に帰りたいんだ。三年生くんたちに会いたい。にしても、あまり人がいなくてよかった。ぶつかる可能性もあるし(少なくてもありますけどね。)
家についた頃には汗だくだった。久しぶりに本気で走ったから少し足がガクガクする。
はぁ、はぁ、と息を肩で息をしながら「た、だい、ま…！」と言った。
そのあと、ドタドタドタ、と何だか騒がしい音が聞こえて「おかえりなさ〜〜い！」という声が聞こえた。この声は…
『藤内くん！』
藤内「そうですよぉ、藤内です！
…ってあれ！？Aさん大丈夫ですか！？汗が…」
『あぁ…みんなに早く会いたくて走って帰ってきたの。だから気にしなくてもいいよ』
藤内「そうなんですか！？
僕達に会いたくて急いで帰って来たって…Aさん健気すぎません…？？」
『え、そんな。健気じゃないよ。でもありがとう』
健気どころか廃れてるよ、私。
猫被ったりもするし本当は口悪かったりするし。
藤内「Aさんは健気でかわいいです！
ところで…構ってくれますよね？」
『可愛くもないって…、うん、勿論』
身長的に上目遣いに自然になっていた。やるな…
そういう目に弱いんだよ、私は。(しかし上目遣いされなくても構う気でいた)
藤内「ありがとうございま〜す！！」
そう言い終わった瞬間、ガバッと私に抱きついてきた。
…抱きついてきた？？
『と、藤内くん！？』
藤内「構ってくれるんでしたよね？だから抱きついているんです♪」
『まさかそうくるとはね〜…』
この子可愛すぎません？？？？
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星空(プロフ) - Kira_Leisさん» 返信遅れて申し訳ありません！！わあああ嬉しいですありがとうございます！！😭😭3年生いいですよね…！！✨ (1月2日 11時) (
レス) id: 1b249669ed (このIDを非表示/違反報告)
Kira_Leis(プロフ) - コメント失礼します！3年生箱推しなのでまじで尊すぎです...! (10月30日 10時) (レス) id: d36c2eac99 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 有栖川鳴花さん» コメントありがとうございます〜✨そう言ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます🥰 (10月29日 8時) (レス) id: 1b249669ed (このIDを非表示/違反報告)
有栖川鳴花(プロフ) - 初コメ失礼します！推しがいっぱい尊すぎますありがとうございます (10月28日 22時) (レス) @page15 id: 4bfc268a17 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 杏。さん» コメントありがとうございます！えっ待っててくださったんですか😭有り難すぎる😭そう言ってもらえて本当に嬉しいです…！不定期ですが頑張ります✨ (2022年7月27日 12時) (レス) @page14 id: 5e483aeaf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星空 | 作成日時：2021年1月3日 10時
