九話 ページ11
それから数日経ち、私の風邪は完全に治った。
毎日三年生くんたちが来てくれてて嬉しくてお姉さん泣きそう。
それは置いておいて、私だって学生。もちろん学校がある。
だから今学校に登校しようとしているところなのだけど───
藤内「うわぁ〜ん！Aさん行かないでください〜！！」
『と、藤内君…！？泣くほど…！？』
いつものあのしっかりしてる藤内君は何処へ。
今の藤内君は私の足に縋りついてきている。まるで飼い主にどこにも行ってほしくない犬だ。
三之助「Aさんの行くところなら私は何処にでも着いていきます！！」
左門「僕も着いていくぞ〜！」
作兵衛「お前らはやめろ！！ぜってぇ途中でどこかに行って迷子になるだろうが！！！」
うん、この三人はいつも通りだ。
なんだかんだ言って仲いいよね。
数馬「Aさん困ってるよ、みんな」
孫兵「そうだよ。遅刻しちゃうじゃないか」
『ふ、二人とも…！！』
この二人は私の救世主だ。みんないい子だけど遅刻させようとしてくるのは違うからな！
いや、そんな気はないだろうけど。
母「あらあら〜…Aったら愛されものね」
『お、お母さん！そんな事言ってないで助けてよ〜！！』
母「あ、待って待って。写真に収めてからね」
だめだ、お母さんまともに取り合ってくれない。
『ああもう！！藤内君、お家帰ってきたら沢山構ってあげるから！ね？だから今は学校行かせて！！！』
藤内「ほ、本当ですか！沢山構ってくれるのですね！？」
『うんうん構う構う！！！』
藤内「分かりました！」
最早やけくそになっていたと思う。
流石に振り解いて逃げるように登校するのは可哀想だと思った。
ドアを閉めた瞬間、全力を出して走り学校へ向かった。
*
結果を言うと遅れずに済んだ。しかし、超ギリギリだった。
周りから「Aちゃん珍しいね〜」「A寝坊でもしたのか〜？」「髪ぐちゃぐちゃ」
などと言われてしまった。走ったときの風のせいだよ髪がぐちゃぐちゃになったのは。
授業中は三年生くんたちの事を考えていた。
一緒に過ごすようになってからもたまに考えるのだが、一体何があってこっちの世界に来たのか。
あの子達から聞いてみたけど、落とし穴に落ちたと思ったらこっちの世界に来てた、とのことだった。その落とし穴を作った人がなにか仕掛けてたとか？いや、そんなわけないか。
そんな事を考えていたら授業終了間際だった。
ヤバい。授業内容全然頭に入ってない。あ゛〜〜……
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星空(プロフ) - Kira_Leisさん» 返信遅れて申し訳ありません！！わあああ嬉しいですありがとうございます！！😭😭3年生いいですよね…！！✨ (1月2日 11時) (
レス) id: 1b249669ed (このIDを非表示/違反報告)
Kira_Leis(プロフ) - コメント失礼します！3年生箱推しなのでまじで尊すぎです...! (10月30日 10時) (レス) id: d36c2eac99 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 有栖川鳴花さん» コメントありがとうございます〜✨そう言ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます🥰 (10月29日 8時) (レス) id: 1b249669ed (このIDを非表示/違反報告)
有栖川鳴花(プロフ) - 初コメ失礼します！推しがいっぱい尊すぎますありがとうございます (10月28日 22時) (レス) @page15 id: 4bfc268a17 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 杏。さん» コメントありがとうございます！えっ待っててくださったんですか😭有り難すぎる😭そう言ってもらえて本当に嬉しいです…！不定期ですが頑張ります✨ (2022年7月27日 12時) (レス) @page14 id: 5e483aeaf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星空 | 作成日時：2021年1月3日 10時
