茨の王の妹です。 (ページ4)

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マレ「………僕が何とかおばあさまに理由をつけよう。
それとAのその案は『じゃあ構ってやるから帰っておいで』になる可能性が高いからやめて置いた方が良い」

シル「女王陛下もですが…学園長にもA様がここに居る為の理由が必要です」

リリ「あやつはぶっちゃけ金でいけるじゃろ」

それを聞いたAはギョッとした顔で呟いた。

A「ええ、、、ここの学園長は何というか……すごい、あれ、なのね」

マレ「いつもそんなものだ、気にするな」

A「そう…大変……

ねえ、喉が乾いた。お茶しない?」

彼女は何処からかティーセットを取り出す。

リリ「おお！いいじゃないか！」

シル「でも親父殿はもうすぐ授業があるでしょう」

セベ「申し訳ございませんA様、僕達はこの後授業が控えておりまして…今すぐにはお茶する時間が無いのです！

若様の護衛として、授業不参加など許されないと自負しております」

マレ「すまないA、、また放課後に沢山話そう。

おばあさまへの言い訳も考えておく。

それと……
大変な事になったらいけない、僕が帰って来るまでは僕の部屋から出ないようにしてくれるか？」

A「…分かったわ。

ねえ、放課後って後どのくらいなの」

リリ「あと2時間じゃな」

空気を読んだのか読んでいないのか、タイミングよくカーンと予鈴が鳴った。

マレ「ああ、遅れてしまう。A、僕の部屋はあそこだ。では、また後でな」

Aの頭を一撫でし、マレウス達は転移魔法で消えて行った。

一人残された彼女は足取り重そうにマレウスの部屋に入り、ティーセットを広げた。

そしてダージリンを作りながら一人ではすぐに無くならない量のお菓子をちまちまと口に運ぶのだった。