妖界ナビ・ルナ～私は伝説の子～ (ページ22)

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第１.１７話　ナゾは解け　未だ残るページ22

「とりあえず、なぜかまちがAを襲ったのか、ナゾが解けたわね」

「まだナゾは残るけどね」

「これからも、かまちや他の妖怪達が悠久の玉の行方を
知りたいがために、Aを襲うと思う。

けれど、私達２人は、あなたを守るわ。
かまちが最大の妖力を得たら、
大変なことになるのはわかっているから。

あなたの姉や彼女にしたひどいことを見てもね」

……姉さん。

「あぁ、ひどいな。どうしようもないヤツだぜ」

「……私には、まだ悠久の玉がどこにあるのかは
わからない。それでも、かまちが襲ってくるなら……

私……かまちと戦うわ。そして、必ず彼女を無事に
帰らせないと……私のせいで襲われてしまったのだから」

「ただし、かまちは強い。Aの第３の目が目覚めて、
それによって妖力が開花したとしても、まだどんな力が
あるかわからないわ。危険なことは承知してね」

ああ、また痛いのか。
それは確かに嫌だが、やはり人の命には代えられない。

「うん……そういえば今日、
突然目に見える景色がおかしくなったの。

窓の外を見てみたら、車はゆっくりと動いていて、
人の動きも、足は不思議なくらい遅いし、

口の動きも遅かったし……」

まるで、時の流れが遅くなったようだった。

「それって……もしや。とにかく、その第３の目、
それが開いていると、体力を無駄に使って、バテてしまうわ。

今のAでは、セーブするのがむずかしい。
だから、これを使うといいわ」

そういうと、スネリが前足を起用に動かして、
首についていた物をとった。

そしてそれを私に渡してこういった。