【獄都事変】甘い恋は必然に＿＿第２弾、【ストーリー短編集、】

【抹本】弱虫でも、意気地なしでも。　≪抹本目線≫ ページ30

「まつもと!!まつもと!!」
　
「どうしたの?A?」
　
「私ね!」
　
「うん、…。」
　
「おっきくなったら、まつもとをまもる!!、」
　
「A…。」
　
「やくそくね、!!」
　
「うん、…！」

＿＿＿＿＿＿…
　
そんな約束があってもう数十年。
　
今は、二人とも立派な獄卒になることが出来た。
　
抹本「(守る、………かぁ)」
　
考えてみれば、俺は昔から守られてばっかりだった。
　
　
大きく成った今、何か俺にもできることは無いかな。
　
「まっつーー!!」
　
抹本「おぅわ、…Aおはよう、…」
　
「うん！、おはよ！」
　
相変わらず、眩しい笑顔で挨拶をするA。
　
元気だよなぁ…。
　
「今日、暇???」
　
抹本「薬を作った跡なら…」
　
「じゃあ、予約ね!!」
　
そういうと、スキップをして言ってしまった。
　
抹本「…。」
　
…、今この小説を読んでいる皆様に言いたいことがある(メメタァ…)
　
　
何アレ、Aめっちゃ可愛い。
　
　
じゃなくて、……
　
俺だって、Aを護りたいんだ。
　
あの笑顔を。
　
＿＿＿＿＿……
　
「お、来た来たー!!何する〜?」
　
抹本「あの、…ね。A」
　
「??」
　
抹本「小さい頃の、…約束、…覚えてる?」
　
覚えているといいんだけど、…
　
「うん、覚えてるよ。私が、抹本を護るって約束」
　
あ、良かった…。
　
抹本「俺、…今Aに約束したいこと…あるんだ。」
　
「何々〜?」
　
抹本「だから、…その約束、…破って」
　
「へ、……?」
　
抹本「俺、…守られるだけじゃなくてね、…」
　
もっと勇気を持て!俺!
　
　
　
抹本「Aを護りたいんだよ…！」
　
　
………。
　
言った。言えた。
　
顔に熱がたまって行くのが分かる。
　
「……えへへ、…ありがとう。」
　
そう言って微笑むAは綺麗だった。
　

　
_end【彼女を護る決意】＿

　

【田噛】ロマンチストだもの。→←【佐疫】　　”　の続き!!!、(最終)

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