My Diary -2 ページ4
次の日。
空「…ただいまー」
夏休みのプール開放から空が帰ってきた。
帰ってきた、と言っても俺が営む小さな寿司屋にだが。
いつも夏休みなら観光客がそこそこいるのだが、今日の店内には俺と馴染みの客である爺さん1人しかいなかった。
「おお、おかえり。なんだい、今日は翼ちゃんは一緒じゃないんだな。」
爺さんが珍しそうに言った。
夏休み中など長期休みの時は、基本的に2人を目が届くこちらで過ごさせる。
何より時々手伝いをさせれば、可愛らしい看板息子と看板娘の完成である。
常連には結構評判である。
もちろん宿題はさせるし、友達とも遊ばせるが。
勇太「…海は?」
一応尋ねてみる。
空「…あんなやつ、置いてきた。」
予想通り、ムスッとした表情でそんな返事が帰ってくる。
「おやおや喧嘩か?早く仲直りしてけろ〜。寂しいごだ。な?勇坊。」
勇太「いつまでそう呼ぶんだよ…。俺もう43なんだけど。」
それに、そこで俺に振るなよ。
確かに仲直りしてほしいのには同意だけどな。
空「…あいつが、俺のこと兄ちゃんだって認めたら特別に仲直りしてやるよ。」
ありゃりゃさらに機嫌悪くなった。
勇太「ったく、水着置いたら海を迎えに行ってこい。行かなきゃお前おやつ抜きだからな。」
これじゃいつまでも決着が着きそうにないので、俺は空に言いつける。
空「えー!!なんでだよ!!!」
勇太「いいから行け。おやつ抜きでいいのか?」
空はよく食べるので、おやつ抜きの文句を使えば大抵、
空「うっ……。わかったよ!!行けばいいんだろ!行けば!!」
この通りである。
空は叫ぶと、水着を置くために奥の休憩室へとバタバタと駆けて行った。
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夕凪 翼 - スターライト・マーベル@あやねさん» 最後です。私は何も影響を与えることはできませんでしたが、この作品を書いていたことは後悔していません。コメントありがとうございました。気分を害したことは申し訳ありません。でも、私はこの作品は残しておこうと思います。 (2019年9月9日 19時) (レス) id: 2a5c51dc40 (このIDを非表示/違反報告)
夕凪 翼 - スターライト・マーベル@あやねさん» 続きです。昨年から私の願いが通じたように弱虫ペダルとツール・ド・東北のコラボが開催されました。もし彼らが弱虫ペダルファンの人が震災を忘れたりしないよう伝えていく架け橋になってくれたら私はこれ以上のことはありません。 (2019年9月9日 19時) (レス) id: 2a5c51dc40 (このIDを非表示/違反報告)
夕凪 翼 - スターライト・マーベル@あやねさん» 続きです。どうか、弱虫ペダルの彼らが走ってくれないものかと考え、出来たのがこの作品と前作でした。これは当時私が二次創作という形で出した復興への願いでした。その願いは変わりません。だから震災の内容を取り扱っています。 (2019年9月9日 19時) (レス) id: 2a5c51dc40 (このIDを非表示/違反報告)
夕凪 翼 - スターライト・マーベル@あやねさん» もう返事もいただけるか分かりませんが…。ログインできていませんが作者です。はい、私は宮城で被災しました。一瞬にして世界が一変してしまった心地でした。この小説を書いていた当時、偶然ツール・ド・東北というイベントが県北で始まることを知りました。 (2019年9月9日 19時) (レス) id: 2a5c51dc40 (このIDを非表示/違反報告)
スターライト・マーベル@あやね(プロフ) - 話はとっても良いのですが、東日本大震災の事が入っていてとても残念です…。作者様は被災者の方ですか? (2016年3月15日 18時) (レス) id: 9c3de66068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夕凪 翼(ゆうなぎ つばさ) | 作成日時:2015年4月30日 22時