元暗殺者は、鬼狩りとなるようです。【鬼滅の刃】

爆弾投下 ページ24

「「御館様の御成です」」


しばらく待っていると、突然2人の声が聞こえた。


そして、御館様が入ってきた。


『階級甲 濡椛A。御館様の名で参上致しました』


膝を着き、私は流れるように第一声を放った。

前職では潜入任務もかなりあった。
(個性的な潜入もあったから)こういうことは割と慣れてはいる。


「そう固くならなくとも大丈夫だよ。今日はAに頼み事をしようと思ってね」



『頼み事…と申しますと？』



「ここ最近、柱は急速に入れ替わった。殉職や引退でね。そのせいで鬼殺隊の士気が下がっている。だから新しい階級を作ろうと思ってね。その新しい階級の一人目をAに任せようと思ったんだよ」



……とんでもない爆弾落とされた…



こんな私が？新しい階級の一人目？



……！

ちょっと待った。新しい階級が決して位の高い階級では無いかもしれんぞ！？


そうだ！勝手な憶測はダメだぞ！(現実逃避)




『御館様…その新しい階級の詳細と……失礼で無ければ新しい階級を作った理由を…』


「新しい階級の名前は双(たぐい)。柱と同等の位置に属するよ。名前の意味としては、柱と二つで一つ。
つまり、どちらか片方ではなく、二つで一つの柱と双でこの鬼殺隊を支え、悪鬼を滅殺する。
新しい階級を作ろうと思った理由は、柱と同等の階級が増えれば、出世の好機が巡り易くなる。それで出世を望む者が更に精進する。
直接的に鬼殺隊の士気を上げられるから新しい階級を作ろうと思ったんだ」



なるほど…確かにそうだな……



ん？ちょっと待った。



柱と同等？




つまり？




出世！？(今更)




出世すれば仕事が増えやすくなる…つまり救える人達が多くなる！



『双のお話、引き受けますｷﾘｯ』←


「では、今日からAは"毒双(どくたぐい)"となるね。他の隊士には鎹鴉で伝えておくよ」









元暗殺者の速水紗夜は濡椛Aと新しい人生を歩み…



この度出世し、「毒双」となりました。

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