あ、あれは…兄だ……【反応集】

兄VS妹【1人目，エイト】part.3 ページ41

【兄の煙草を特定しろ編】






『(ほほう……，普段あそこに行くのね。気づかなかった。)』



兄の後ろをさり気な〜くつけていってる小さい影の姿。
その姿はまるで名探て…いや多分何も特定出来ていないので"迷"だ。










「……なぁA，僕が気づかないとでも思った？」




居心地が悪そうに振り向く見知った顔。
忘れてた。兄はこれでも気配に敏感な教師である，




『…ぁ"っ…な、何でもないよ？』
「嘘つかない。目が泳ぎに泳ぎまくってるよ。」




ビリｯと衝撃が来るとともにデコピンされた。ついていっただけなのに理不尽である。






「何かしようとしてる？…お前の念子のぬいぐるみは人質に取ってあるからな。」
『な"ｯ……っ！！』




しまった。兄はネコより犬派である。
アレを抱きしめないと寝れない！！！！






「じゃ、覚えててね」
『！？？』


そう一言ニヒルに悪役っぽく言い，

最後に思いついたかのように煙草の煙をAにふっと吹きかけて去った。

そのせいでAは盛大に咳き込む，




『あ"ーｯ…ごほっ、ｹﾎｯ…ざけんな絶対に許さないから！！！！



もやす絶対に全部焼き尽くすｯ！！！！』




兄が去った後これでもかと悪態をついた。
純粋な火力では兄に勝てないので真っ向からではなく、陰湿な嫌がらせをするようだ。






『…部屋に行ったらあるかな。』




唐突に思いつき。即行動するのがAである，

本当は兄の部屋丸ごと焼き尽くす事も視野に入れたが，それは我慢した。





＊＊



『つ、ついた……！！！』


必死に兄の目を掻い潜りついた部屋。手を伸ばすと簡単にドアが空いた。





その中には帰省したばかりの荷物が，少なくともここに一週間はいるらしい。
心中平和のために早く教師寮に帰ってほしいと感じるけど，



『こ、これでやっっと私と洗濯機の無念を晴らせる…っ…！』


さぁ，洗濯機が壊れそうになった原因、タバコに出会えるか。

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