ページ ページ38
・
それは、前世のこと。
私には双子の姉がいた。
姉はなんでも出来た。
私は劣等生。
くらべられっ子だった。
ある日、不慮の事故で姉が亡くなった。
親からの愛は更に歪んだ。
「いい？お友達は常に自分を高め合う子と付き合うのよ？」
母の口癖のひとつだった。
仲のいい子が出来た。
でも、その子の成績があまり良くない方と母に判断され、その子は学校を辞めさせられた。
父の権力によって。
そんな常識外れな家庭に生まれた自分にも、やっと友達が出来た。
『桃音といると笑顔になれるの…！いつも一緒にいてくれてありがとうね』
その子の前だけでは自分をさらけ出せると思ってた。
でも。
「ね〜桃音ー、なんでアイツとつるんでるのー？」
「ふふっ、ほんの気まぐれよ？それに、アイツといるといい金稼ぎになるの」
嘘だと思いたかった。
でも、現実は残酷だ。
「いつもうちの子と仲良くしてくれてありがとうね〜はい、これは今月分よ」
「わぁ！ありがと！おばさん！」
その会話が何よりの証拠だった。
それから、私は誰にも心を開かないようになった。
変に期待して________
また傷つくのが怖かったから。
だから一線を引くの。
だから、これ以上あまり
また期待して、傷つくのが嫌だから。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宵空(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます✨️ (2023年2月7日 17時) (
レス) id: d726092617 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 宵空さん» わかりました。更新は自分のペースでいいですよ (2023年2月7日 17時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
宵空(プロフ) - ユノンさん» 今のところはアスモデウス君の予定で書いてます✨️ (2023年2月7日 17時) (レス) id: d726092617 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 宵空さん» オチはありますか？ (2023年2月7日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
宵空(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます✨励みになります(*ˊᵕˋ*) (2023年2月7日 2時) (レス) @page13 id: d726092617 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宵闇 | 作成日時：2023年2月3日 2時
