前世人間、今世堕天使の人生論

今 ここで ページ32

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アスモデウス｢ご命令通り、ウァラクにちょっかいを出していた全員から、もう手は出さないと言質を取って参りました！｣



入間｢あ、ありがとう〜アズくん…えーっと…話し合いに行ったんだよね;;｣



アスモデウス｢はい！穏便に！｣



入間｢そ、そう…｣



アスモデウス｢あと、現地を取りに行ったとき、こっちも絡まれていたので連れてきました！｣



こそっとアスモデウスさんの後ろから出る。



入間｢え！？クリス！？どうして、、!!?｣



『そ、その…ウァラクさんのこと弄んでたから許せなくて、で、えぇっと…その…』



うぅ、目を合わせられない…なんとなく



入間｢そうだったんだ…怪我はなかった？｣



『手を掴まれただけですので、大丈夫です…ありがとうございます』



そう言い笑顔を作る。



入間｢(あ、また…)えと、クリスもありがとう！｣



『…どうしてです？』



彼のありがとうの意味が分からなく、首を傾げる。




入間｢だって、クララのために頑張ってくれたんでしょ？僕の大切な人のことを守ってくれて嬉しかったし！｣



入間くんって天然タラシ！？

サラッと大切な人とか声に出せちゃうし、素でこんなに素敵なこと言える人ってそうそういない…


どう返せばいいか分からず口ごもると、右から何やら緑のものが飛んできた。

反射で避ける。


その結果、アスモデウスさんにそれは当たった。



クララ｢ヒットヒット〜！！アズアズは白いから〜キャンバス！｣



アスモデウス｢貴様……！！｣



クララ｢スライムペイント、入間ち青ね！｣



そう言い、入間くんに青のスライムを渡すウァラクさん。



入間｢ダメだよ、僕投げるの下手だし…｣



そう言いつつ、スライムを受け取る入間くん。



アスモデウス｢入間様!?｣


これにはアスモデウスさんもびっくり。



クララ｢クリリンも、白だからキャンバス！｣


『え！？ちょ！』


クララ｢負けたら、ジュース奢り!!｣



ビュンビュンとどんどん投げるウァラクさん。



べとっと顔に当たる。



『ﾌｸﾞﾜッ』



アスモデウス｢入間様、逃げて!!｣


投げて、投げられ、避けて、当てられ。

明るい笑い声が響く。


自然と笑みが零れる。

これが本当の僕なのだろうか？

答えは分からない。

でも、少なくても、今はありのままで笑っていたい。


例え僕が醜い子でも、悪い子でも。

そう思うのは罪ですか？



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『あ、やばい、アスモデウスさんにお礼言い忘れた…ｽｩ……(今更恥ずかしくて言えない…ｯｯｯ！)』→←1人のヒトとして

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