１８９羽 ページ5
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そして練習時間は流れ――とうとう開始時刻だ。
「これより日本バレーボール、高等学校選手権大会、宮城県優勝決定戦、男子優勝決定戦。
宮城県立烏野高等学校対白鳥沢学園高等学校の試合を開始いたします。」
アナウンスの声が会場全体に響く。選手達はコートに横一列でならんでいる。もうすぐ始まる……全国行きを決める優勝決定戦が。
「烏野高等学校のスターティングプレーヤーを紹介します。」
―1番、澤村大地
「頑張ってください！」
「おう！」
―3番、東峰旭
「リラックスですよ！」
「お、おおおおう！」
―5番、田中龍之介
「いつも通りお願いします！」
「任せろ！」
―9番、影山飛雄
「冷静に、ね。」
「分かってる」
―10番、日向翔陽
「うぇい！」
「うぇーい！！」
―11番、月島蛍
「止めておいで。」
「……無理でしょ。」
―6番、リベロ、西谷夕
「ナイスレシーブ期待してます！」
「当たり前だ！」
「続きまして、白鳥沢学園高等学校のスターティングプレーヤーを紹介します。」
―1番、牛島若利
―4番、大平獅音
―5番、天童覚
―8番、五色工
―10番、白布賢二郎
―12番、川西太一
―14番、リベロ、山形隼人
「(始まる……私本当に若先輩達とネットを挟んだチームに居るんだ。)」
Aはそう思うと胸が熱くなるのを感じたが、グッと押し殺す。まだだ、感極まるにはまだ早いのだ、と。
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静寂に包まれる会場。エンドラインには澤村がサーブのために構えている。
ピッ、と笛が吹かれた。その瞬間、一気に会場のボルテージが高まる。歓声、歓喜の声で満ち溢れているかのように。
そんな中、澤村の腕から第一球目が放たれた。白鳥沢が簡単にそれを拾う。だが、セッター……白布が出す先など、言うまでもない。
「牛島さん！」
サードテンポの攻撃。ブロックは十分高いし、すでに3枚揃って構えている。牛島がスパイクモーションに入り、大きく振り下ろすのは――左腕。
打たれた場所は西谷の目の前であったが、西谷の腕に触れたボールはそのままコート外へはじき飛んだ。
「(完全に西谷さんは捕らえてたし、ブロックも十分だった……。なにがタチ悪いかって、若先輩の利き腕だ。)」
鳴る笛、めくられる得点版。先制点が動き、一気に試合という現実にのまれた気がした。
「でたな……左。」
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蘭(プロフ) - 雨音が響いていますね切ないっ！ (2020年5月20日 19時) (
レス) id: 6b8ac95e5a (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - 228羽から239羽になっています その後も240羽〜になっています (2019年7月28日 17時) (レス) id: 429426fee2 (このIDを非表示/違反報告)
kusareneko11(プロフ) - 天童の童が道になってますよ (2018年1月23日 21時) (レス) id: 82b0fa55d3 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - Kitty*.。さん» 貴方様のコメントを受けて「可笑しいのか！？」と思って調べたところ真骨頂が正解でありました…！申し訳ないです！真骨頂の意味は最もいい状態みたいな感じです！ (2016年12月29日 11時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
Kitty*.。(プロフ) - 216羽に最骨頂という言葉が出てきましたが、意味を教えてください (2016年12月27日 20時) (レス) id: 73d00c2580 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2016年10月8日 22時
