２２７羽 ページ35
「なんだ？」
白鳥沢側も、ベンチ側も、なんなら烏野側も何が起こったか把握できていない。
その中でAは月島の右手の小指を見た。
付け根から流血しているのが目立った損傷である。
烏養や他の選手らも集まってきて、月島の指を覗き込む。
悔しそうな表情の月島。その表情は悔しそうで居て何かをいろいろ考えている顔だった。
「……蛍、今は何も考えんな。その怪我治してくることだけ考えてればいい。」
「……分かってる。」
Aは、そういいながらも悔しそうな月島にそって医務室へ向かった。
・
・
「あまり深い傷ではないと思うんですが、どうでしょうか。」
「そうだね……ちょっと安静にする必要はありそうだけど……そんな暇じゃないんでしょう？」
ニッ、と笑った医務室の女性。
そんな彼女に、Aは「はい」と深く頷いてみせた。
「多分小指と薬指がちがちに巻いたら何とかなると思うんです。
……いや、何とかすると思うんです。」
「あたりまえデショ。」
挑発的に笑ったAに、そっぽを向きながら月島は返した。
「Aちゃん！」
そんな医務室に、谷地と清水がやってくる。
「月島は見とくから、試合戻っていいよ。」
「ありがとうございます。」
清水とそんな会話を交わして、医務室を出て会場へ向かった。
・
・
Aがコートに戻ってきたのは、影山がサーブ前のルーティーンを行っているところだった。
菅原が戻っている。影山はピンチサーバーでなく完全復活したという事だろう。
「もどりました。月島、多分がちがちに固定したらいけます。」
「そうか。」
「よかったぁ〜……。」
ベンチに腰掛けて、ルーティーン中の影山を見た。
その表情は生き生きとしていた。
「(こんだけ休んだんだから、キレキレのプレー頼むよ、飛雄。)」
放たれた強打。
「(おぉ、この威力は想像以上ッ！)」
リベロである山形でさえ、綺麗に受けきれず烏野のチャンスボールとなった。
「！……翔陽、入って！」
「！」
日向が走り出す。
「オーライ！」
「オーライ！」
澤村と――影山がそう言う。
ボールにセットモーションで飛び込んだ影山。
走りこんでいた日向に出し、そのトスを日向は�狄寝辞瓩紡任舛呂覆辰拭�
それが綺麗に決まり、会場が歓喜に満ちる。
得点がめくられて、9対8の1点差となった。
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蘭(プロフ) - 雨音が響いていますね切ないっ！ (2020年5月20日 19時) (
レス) id: 6b8ac95e5a (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - 228羽から239羽になっています その後も240羽〜になっています (2019年7月28日 17時) (レス) id: 429426fee2 (このIDを非表示/違反報告)
kusareneko11(プロフ) - 天童の童が道になってますよ (2018年1月23日 21時) (レス) id: 82b0fa55d3 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - Kitty*.。さん» 貴方様のコメントを受けて「可笑しいのか！？」と思って調べたところ真骨頂が正解でありました…！申し訳ないです！真骨頂の意味は最もいい状態みたいな感じです！ (2016年12月29日 11時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
Kitty*.。(プロフ) - 216羽に最骨頂という言葉が出てきましたが、意味を教えてください (2016年12月27日 20時) (レス) id: 73d00c2580 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2016年10月8日 22時
