【ハイキュー！！】白鳥から烏へ ＜part5＞

２０９羽 ページ17

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トスモーションに入った影山。ギリギリまでボールに触れ――そこから超スピードで日向にトスを出し、日向がしっかりスパイクを決めた。ブロックは誰一人反応できないまま。



「(ちんたら考えてたんじゃ追いつけませんよ。そいつら――うちの変人コンビには。)」



天童がちらっとこちらを見た。苛立ちを含んだお前の仕業か、とでもいいたげな表情で。



「どうでした？うちの変人コンビ。何点でしたか？」



ぎりぎり天童に聞こえるであろう声でそういうA。天童は変わらず苛立ちを含んだ笑みで答える。



「120点って言ってアゲル、今の1本はね。」



そこまで言った天童の言葉をAは瞬時に否定する。先程の天童のように。



「残念。200点です。」



にっこりと貼り付けていて、それでいて裏の見える笑顔を浮かべたAはそう天童に返す。烏野のメンバーも聞こえていたらしく、そのやりとりをニッと笑いながら見ていた。



「……可愛い後輩チャンだと思ってたらいつの間にかホンット生意気になっちゃって……烏野の1年生意気すぎ……！」




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それから点の取り合いとラリーが続いた。

まぁその間にあった天童の「間違えたぁぁぁ！！」にAが思わず吹き出したことは言うまでもない。


そうして今、影山のサーブから試合が再開する。ボールは綺麗にレシーブされ、トスは五色にあげられた。五色から放たれたストレートをなんとか東峰がつないで影山は落下地点で構える。



影山がトスのモーションに入り、日向もおおきく横に走った。それに天童が着いていくのを見て、影山は田中に出そうと決める。



――しかし、天童は急に日向を捨てて田中のほうへ走りだした。本能で決めたことは中々変えられず、マズいと思いながらも影山は田中に出す。



バシッと天童の手に当たるスパイク。



「ワンタッチィィィィ！！」



興奮気味に天童が大きく叫び、つながれたボールは牛島によって力強く烏野のコートに叩きつけられた。





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