【ハイキュー】隣のクラスの星海くん。2【星海光来】

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「ごめんね……私バレー部なのに全然駄目で……。」
「そんな、おかげで1試合目勝てたんだし！」



肩を落とす友達の背中をさする。先程無事初戦に勝利した私達だったけれど、2試合目では負けてしまった。ここまで例年よりかなり時間が押していて、3位は過去2試合の得失点差で決まるらしい。

体育委員さんが本部前の順位表を更新していく。チームメイトとそれを見つめていたけれど、私は隣の2年男子の順位も更新されつつあるのに気づいた。目の前で自分達の試合結果が表示されるというのに、私の意識は完全にそちらにもっていかれる。



「(1組男子……無い、てことはこれから決勝……。)」
「あ、見て！！私ら3位だよー！！」
「ホントだ！凄い！」



「やったねA！」と友人に肩をたたかれて、やっと自分達のチームが3位だと理解した。バレー部の子曰く、4位になったチームは1回戦で優勝候補に大差で負けたらしい。ちゃんと勝負できなかったのは残念だけど、いい結果が残せたことは嬉しい。何だか少しでも光来くんに近づけた気がした。


2年男子決勝、女子決勝は同じ体育館で行われる。男子の試合が行われるコートを見やっていれば、隣で友人が楽しそうに笑った。



「ハイハイ、アンタはあっちの方が気になるもんね。」
「なっ、違、くはないけど……。」



反論してから再びコートを見れば、確かにそこに光来くんの姿を見つけた。光来くんはチームメイトに囲まれて、ドンと胸を張って自信満々に笑っている。頼りにされている存在、って感じだ。

相手チームを見ると、周りから頭一つ抜けた身長でこちらもまた自信満々な笑みを見せる白馬君の姿。男子バレー部のポイントゲッター対決、って感じで試合を見る前からワクワクしてしまう。何よりずっと楽しみにしていた光来くんのプレーが見られるという事で、私は今から心が躍っていた。



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