【ハイキュー】隣のクラスの星海くん。2【星海光来】

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数日たったとある日。今日、私達のクラスには体育の授業があった。昨日球技大会の種目を決めているから、各種目ごとの練習が体育の内容。

友人とパス練習を繰り返しながら、私たちは軽く駄弁っていた。



「バレーって難しいよね、上手く飛んでいかないもん。」
「痛いしね〜。」



私は基本的にスポーツは好きだし、苦手でもない。とはいえ何となくボールをあげたり返したりができる程度で、正確にトスをあげたりスパイク打ったりなんて到底無理だ。バレー部の人って凄い。

勝負に勝ちたいなら経験のあるバスケを選ぶ。勝敗に頓着がない時は友人に任せる。そうしてきた私だから、得意なわけでもない球技を自分から選んで挑むなんて初めて。でもバレーをしてみたいって思えたのは光来くんのプレーに感化されたから、あんな風にやって見たいと思ったからだ。

それぐらい彼のプレーは印象的で、かっこよくて。少しでも近づいてみたいって思えた。



「(……って、何かそれ、私光来くんのこと意識しすぎじゃない……？)」



無意識に光来くんを思い描いていた自分に恥ずかしくなって、送られてきたボールを見逃した。「ちょっとA〜？」と名前を呼ばれて我に返る。何か凄いハズカシイ……。



「男子も頑張ってるね〜、優勝できるかな。」
「バレー部の人3人もいるしね。」
「いや、多分無理だと思う。」



同じチームになった女子バレー部の子が苦笑いで私達に言った。「何で？」と聞けば、その子は変わらない苦笑いで言う。



「男子、星海くんも昼神くんも白馬くんも、みーんなバレー選んだんだって。だからその3つの組のどこかが優勝するだろうな〜って話。」



「大人気ないよね。」と肩をすくめるその子の言葉に、私は胸が躍った。そっか、光来くんたちバレーするんだ……。また何時か見たいと思っていた彼のプレーを見られるようで、少し表情が緩む。



「よかったじゃんA！これは応援しなきゃね〜。」
「からかわない！……応援はするけど。」



少し、本番が楽しみになった。



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