【ハイキュー】隣のクラスの星海くん。【星海光来】

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「(人1)さんを遊びにさそった！？」
「(人1)を遊びに誘ったぁ！？」



俺と芽生の驚きの声が重なる。「うるせえな……。」と怪訝そうに顔をしかめつつもどこか喜びの隠し切れていない光来くんの様子が何ともいえない。あんなに俺はまだ誘うって言ってないだろ、って否定してたのに……素直じゃないなあ。



「なに面白そうなことしてんだよ……！」
「面白そうってなんだ面白そうって！」



光来くんが(人1)さんを遊びに誘う光景が見たかったらしく、芽生は悔しそうに光来くんに詰め寄っている。俺もちょっと見てみたかったな、なんて思いながら「何処行くか決めてるの？」と光来くんに質問した。

芽生に胸倉をつかまれながら、「いや、それはまだ……。」と口ごもった後、光来くんは続ける。



「練習終わったら連絡してみようと思って、」
「連絡ぅ！？」



またも芽生が光来くんの言葉に噛み付いた。「いつの間に交換した！？」と芽生、「さっきだよ分かるだろ！」と光来くん。職員室前でばったりあって、その数分の間に連絡先の交換と遊びの約束両方を取り付けたのか……凄いじゃん、進歩だよ光来くん……！

もっと問い詰めたかったけど練習が始まって、俺達の雑談はそこで途切れた。練習中の光来くんに浮かれた様子や身が入ってない様子は無くて、流石だなって思ってしまう。あんなに大好きな人とデートにいけることが決まったのに。

そりゃそうか。光来くんは俺なんかと違って本気でバレーを愛して打ち込んでるわけだし。そういうところを尊敬している。そんな光来くんだから……彼女のことを譲れたんだよ、なんて。



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アドレス表に入った新しい連絡先。帰ってから、私はその文字列をぼーっと眺めていた。

帰り、光来くんと連絡先を交換したことと遊びに誘われたことを友達に伝えた。「一気に進展したね……。」と彼女は驚いていて、私も負けないくらい驚いている。まさか遊びに誘われるなんて。


次の月曜、日曜が祝日のために休みになったその日に、何処かへ行こうと光来くんが誘ってくれた。緊張した様子で、必死な様子で、そんな彼の顔が今も頭から放れない。



「……挨拶くらい入れといたほうがいいかな。」



こうして男の人について悩んだことなんて無くて、不思議で慣れない感覚だ。……でも、何というか……嫌ではない、と思う。



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