漆黒を纏う少女【REBORN】 (ページ27)

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023 家族設定ページ27

アラーム音が鳴り響く朝。小鳥のさえずりで目を覚ました、Aと姫亜薇と飛日向だった。

「……ふわぁー。おはよー。漆黒姫と馬鹿……」

目をこすりながら彼女は二人にそう言った。

「んー。おはよう。姫亜薇、飛向。」

「おはよ。A。で？姫亜薇、朝からなんで馬鹿呼ばわりすんだよっ！」

そして、飛向とAも姫亜薇に挨拶する

Aは微笑を浮かべて二人のやりとりを優しく見守っていた。

そう。これが彼女たちの日常。だが、Aは、これから学校に行かなくてはならない。

飛向も情報収集の為、Aとは違う学校に行くことになる。ということはもちろん、姫亜薇も学校に行くのだが、二人と違って小学校。

朝は一緒に登校できるが、帰りは姫亜薇は一人だ。だけど、それでは何かあったら大変というAの過保護な性格ゆえ、彼女は小学校が終わったら、並盛中に行くこととなった。

「ん。着いた。ここがそうなんだー。」

そう呟いた。その瞬間、他の並盛の生徒が姫亜薇に声をかけようとしたが、なぜか慌てて逃げて行ってしまった。その生徒の後ろにいたのは、あの最強の風紀委員長、雲雀恭弥がいたからだ。

「……ねぇ、君ここに何の用だい？」

雲雀は姫亜薇に問う。
彼女は困っていた。何しろ、自分の苗字は二人と違う。親もなかなか帰ってこれないほど忙しいので、Aと飛向と一緒に暮らしたりしているのだ。よしっ！こうなれば仕方ないっ！

「……えっと、その、お姉ちゃんとお兄ちゃんを待ってるんです。一緒に帰ろうって約束して……。」

雲雀は驚きもせず、再び彼女に聞いた。

「……君、名前は？その姉と兄の名前は？」

「……月野姫亜薇です。雪闇Aお姉ちゃん
と嵐飛向お兄ちゃんです。」

……ヤバイ。苗字がもう違う。雪闇とでも言っておけばよかった。私のバカっ！

「私とお姉ちゃん達は遠い親戚でその、仲良くしてもらってて……えっとその。」

そう付け加えると雲雀は不満そうにそう。と言った後、A達が来るまで姫亜薇といたのだった。