100 薫と私と ページ9
A「なんでもって……どうして?」
南雲「俺、千鶴の苦しむ姿が見たいんだよ。あいつだけ
幸せそうに笑うのを見るだけで、吐き気がする」
そこまで言うと、薫がまたこっちを向いた。
南雲「Aも……どうして分かってくれないの?
Aも裏切られたんだろ?」
薫が言うのは炯のことだろうか……?
薫の情報網は侮れないからな……。
A「……私は、復讐したいだなんて一回も思ったことありませんよ?
あれはただ私が愚かだっただけのことです」
南雲「……」
私は薫のように復讐心に燃えたことがない。
もともと人間の愚かさを風間家の人たちにさんざん言われてきたせいだろうか?
A「まあ、いつかこうなるだろうと思ってましたね。
………最初のころは」
薫は私を見てただ黙っている。
南雲「――ねえ、A。
お前が言うことはよくわからないよ。なんで、人を頼らないんだ?」
薫の声は何故か小さく、少し震えていた。
私とは理解できないということだろうか?
A「どうなんでしょうかね…。自分でもわからないや。
………でも薫、あなたこそ何故人を頼らないんですか」
―――――ーーーー
それから少しの沈黙が流れた。
多分両方とも相手の質問に答えられないから何も言えないのだと思う。
最初に口を開いたのは私だ。
A「薫、これは一つの提案なんですが
薫もここで暮らしませんか?」
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樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ありがとうございます…//!頑張って更新していきます!! (2013年3月27日 22時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - すごい楽しみですよ〜! (2013年3月27日 16時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!四章では展開が早いと思いますが…主人公に色々なことがあります← (2013年3月27日 12時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - ぱーと3が読み終えました。ぱーと4は明日読みます。主人公はどうなるのかな? (2013年3月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - 阿修羅さん» ぁ…何となくわかってしまったかも…… (2013年3月17日 21時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:樹 | 作成日時:2013年2月15日 19時