届かぬ二人 ページ4
「みてみて、さっきの桜木先輩！！」
「あっ、あの人も噂の香坂先輩じゃない？？」
「かっこいー！ あの先輩方、めっちゃお似合いじゃん！」
廊下を歩く桜木先輩。そして、その隣の男。
はぁ！？ アイツ誰だよ！！ とか思っていると聞こえてきた二人の会話。
『レトルト、あの子……何組って言ってたかしら？』
「そうやなぁ……確か、２組だったはず。Aが聞いてなかったら、俺も聞いとらんよ〜」
レトルトと呼ばれた鼻声の男は、呑気に返事を返した。
二人の姿は周りにいる生徒ではっきりとは見えないが、俺の身長からは若干見える。
こーすけ「あ、あれが噂の香坂先輩じゃね？ 桜木先輩と仲が良くて、生徒会副会長っていう……」
キヨ「まじんこ？？ 香坂先輩っていうんだ」
香坂先輩は、身長こそそこまで高くはないが、確かにかっこいい。
桜木先輩と仲いいんだ…副会長なんだ……。
そう思うと、なんか羨ましいわ。
『あの子、名前なんだっけ？』
レトルト「確か……清川君やなかったっけ？」
……ん？俺？？
気のせいだよな？ 今俺の名前が聞こえた気が……
フジ「あれキヨ？ 今オマエの名前呼ばれなかったか？？」
ヒラ「キヨ探してるんじゃない？？ でもなんでだろ。なにしでかしたの？？」
キヨ「まだ俺なんもしてねーよ！！ そんな、気のせいだって……」
レトルト「あっ、Aっ！ 多分あの子やない？？」
そういった香坂先輩は俺の方を指さす。えっえっ！？なになになに！？やっぱ俺！？
こーすけ「やっぱおまえじゃん！」
キヨ「え、嘘うそ！！ 俺なんもしてないはずだわ！！」
状況が全く理解できず、一人で焦っていると。
『君……一年二組の、清川拓哉さん？？ 初めまして、２年の桜木よ』
気づくと桜木先輩が、俺の目の前にいた。もちろん隣に香坂先輩も。
とりあえず焦って「はいっ」と裏返った声で返事をすると、それを見た香坂先輩は頬を緩めた。
桜木先輩は、失礼だけど滅多に笑わなそうな顔してる。
まあ案の定、桜木先輩は冷静でそんなこと一切気にしてなかったようだけど。
どうしよ、変だと思われてたら…。
レトルト「そんな緊張せんでええよｗ 俺もAと一緒のクラスで、香坂っていうんや。それはそうと、君に用事があるんやけど……放課後、ちょっと俺らに付き合ってくれへん？？」
キヨ「へっ……！？」
用事って何！？ 初日からめっちゃやべぇじゃん！！
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hiroakannna(プロフ) - お初…です。とても面白いので続きが見たいです…お願いします。これからも頑張ってください！ (2019年10月14日 9時) (
レス) id: b2ab9312eb (このIDを非表示/違反報告)
。*:゜☆Chamomile☆゜:*。(プロフ) - もちうさぎさん» あぁぁりがとおぉぉございまぁぁす！（大声）そう言っていただけて、嬉しすぎて発狂しました（（頑張ります(｀･ω･´) (2019年1月13日 8時) (レス) id: 865a12b3ea (このIDを非表示/違反報告)
もちうさぎ - とても面白かったです！！すんごい設定が私好みで……頑張ってください^^ (2019年1月12日 22時) (レス) id: 5eea963876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。*:゜☆Chamomile☆゜:*。 | 作成日時：2019年1月3日 16時
