歓声に包まれて ページ13
翌日、通学路を歩いていると。
「「きゃーーーーっ！！！清川くぅぅぅん！！！」」
朝っぱらから、女共の黄色い歓声が耳に響いた。
ああ、うっせえ。
本当うっとおしい。
フジ「うっわ、オマエめっちゃ人気じゃんｗ」
ヒラ「僕らもなんか誇らしいよ」
他人事のようにニヤニヤしながら俺の顔を覗き込んでくるヒラフジこーすけ。
こーすけ「あ、聞いたぞー？ 昨日オマエ桜木先輩から生徒会の勧誘されたんだってな！」
えっ！？
俺まだその話誰にも言ってないはず……。
噂って怖いわぁ。
ヒラ「えっ、すごいじゃん！！」
こーすけ「ほんとだよ！ 俺も桜木先輩と話したいわぁ」
フジ「えっ、でもキヨのことだから勿論断ったでしょ？」
こいつら言いたい放題だな！！
しかもこーすけなんかに桜木先輩はやんねぇよ！！
キヨ「あー、ね。なんか面白そうだからオッケーしたわ」
フジ「嘘でしょ！？ 何で！？ 桜木先輩にも興味ないんじゃなかったの！？」
キヨ「さーな。知ーらねっ」
流石フジ。
的確に痛いところをついてくる……。
中学の俺を見てるから、絶対生徒会なんか入んねぇって思ったんだろうなー。
そう思いながら歩いていると、更に周りの声が大きくなった。
ほんと朝からよくあんな声出るよな。
まじうるせえ。
ヒラ「おっ、お姫様の登場みたいだよこーすけ」
こーすけ「えっ？」
どういうことだ？
……まさか。
更に悲鳴(歓声)がでっかくなったっつーことは。
「桜木せんぱーいっ！！ 今日もお綺麗ーっ！！」
「レトルトくぅんっ！ こっち向いてぇ！！」
「Aちゃん可愛い！」
……予想的中。
やっぱそうだわ。
しかも、一年だけじゃなく、二、三年の人たちですら男女問わず叫んでいる。
うっわまじかよ。
後輩だけじゃなく同級生にも先輩にも好かれてんのかよ。
ライバル多すぎるわ……。
嫉妬やら何やらを必死に抑えながら冷静を保っていると、俺の周りに人だかりができてきた。
……なんなんだ？
疑問に思い、不意に後ろを振り返ってみると。
『キヨ、おはよう』
レトルト「キヨ君、おはよーさん」
キヨ「はっ、えっ、おはようございますっ!」
っ！？
振り返ったすぐ後ろには、桜木先輩と香坂先輩が。
どうりで取り巻き的な奴らが俺の周りにいたっつーことか。
つーか。
話しかけられちゃった……っ。
フジ「え、どういうこと！？」
ヒラ「マジかよキヨ！」
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hiroakannna(プロフ) - お初…です。とても面白いので続きが見たいです…お願いします。これからも頑張ってください！ (2019年10月14日 9時) (
レス) id: b2ab9312eb (このIDを非表示/違反報告)
。*:゜☆Chamomile☆゜:*。(プロフ) - もちうさぎさん» あぁぁりがとおぉぉございまぁぁす！（大声）そう言っていただけて、嬉しすぎて発狂しました（（頑張ります(｀･ω･´) (2019年1月13日 8時) (レス) id: 865a12b3ea (このIDを非表示/違反報告)
もちうさぎ - とても面白かったです！！すんごい設定が私好みで……頑張ってください^^ (2019年1月12日 22時) (レス) id: 5eea963876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。*:゜☆Chamomile☆゜:*。 | 作成日時：2019年1月3日 16時
