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それぞれの想い ページ12

キヨ「レトさん、今日は本当にありがとうっ!!」

レト「ええよええよw こちらこそ、生徒会なんて無理なお願いしてほんま申し訳ないと思っとるわ。いい返事を聞けるの、期待しとるで」

あの後、俺らも何事もなかったかのように別れて帰った。


(レトルトside)

……全く。

キヨ君……さっすが噂になるだけあるなぁ。

普段他人に一切無関心なAが構ってあげてるところを見ると、心底そう思う。

同級生は疎か、女友達にも一切そんな素振りを見せないAが。

一緒に帰ろうとしていること事体、よっぽどキヨ君を気に入ったんやなって思う。

それに、普段”キミ”や苗字で呼ぶAが、あだ名で呼ぶなんて……。

尤も、A本人は無自覚なんだろうけど。



こりゃ、俺にとって初めてのライバル出現かもな。

「絶対奪わせへんで、キヨ君」

誰もいない部屋で一人、呟いた。


(キヨside)

はー、さっきの桜木先輩なんまら可愛かった……。

本当、自分でも吃驚なほど距離を縮められた気がする。

生徒会の選択……今までは一切興味もなくて、だるそうだと思ってたけど。

入らない理由なんかないっしょ。



そうやって俺はペンを走らせる。



こうすることが、一番貴女に近づける方法なら。

俺はどんな仕事でもやってやる。




”生徒会副会長 一年 清川拓哉”


(??side)

ピタ、と足を止め振り返ると、並んで歩いている馬鹿二人が見える。

清川拓哉……全く、すごい後輩だわ。

レトルトの壁を、いとも簡単に壊してしまうなんて。

普通の人なら、一切壁の先に踏み込むことを許さないレトルト。

私たちですらも、お互いの壁を壊すのに一か月かかったというのに。


悔しくも感じるけど……なぜかしら。

素直に感心してしまう。

レトルト以外の人にこんな感情を抱いたのは初めてよ。



それに、名前を呼んであげた時の嬉しそうな満面笑。

思わず、目が釘付けになってしまった。

あんな綺麗な笑顔、見たことないもの。



『キヨ……あなたに少し、興味が湧いたわ。生徒会の勧誘……しかもこの私からの勧誘を断るなんて、赦さないわよ』









少女は端麗な微笑を浮かべた。

その美しい笑みは、まだ誰にも見せたことのない笑みだった。

どこか楽し気で、不敵で、素直な感情が込められた笑み。



その少女の頬が赤く染まって見えたのは、夕焼けか、それとも恥じらいか。

その真相は、まだ誰も。彼女すら知らない。

歓声に包まれて→←美しき魔女の魔法の言葉



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hiroakannna(プロフ) - お初…です。とても面白いので続きが見たいです…お願いします。これからも頑張ってください! (2019年10月14日 9時) (レス) id: b2ab9312eb (このIDを非表示/違反報告)
。*:゜☆Chamomile☆゜:*。(プロフ) - もちうさぎさん» あぁぁりがとおぉぉございまぁぁす!(大声)そう言っていただけて、嬉しすぎて発狂しました((頑張ります(`・ω・´) (2019年1月13日 8時) (レス) id: 865a12b3ea (このIDを非表示/違反報告)
もちうさぎ - とても面白かったです!!すんごい設定が私好みで……頑張ってください^^ (2019年1月12日 22時) (レス) id: 5eea963876 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:。*:゜☆Chamomile☆゜:*。 | 作成日時:2019年1月3日 16時

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