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それを聞いた風丸がまず最初に考えたのは、よくあの御剣が首を縦に振ったな、ということである。
基本身内に激甘な上、自分以外が不用意に危険な目にあうことを看過できない御剣を知っている為に、野坂の発言を聞いてから彼女がこの場にいること自体がイレギュラーであると考え直したのだ。
｢……言っとくけどね、私だってまだ完全に賛成してるわけじゃないんだから。｣
そんな風丸の考えを見透かしたようにそう告げた御剣の表情は険しかった。
……――その役目を負うのが、せめて私であれば良かったのに。
そう訴える事を堪え、御剣は何故ここに自分がいるのかを思い出す。
｢だけど、現状これ以上の策は出せない…ので、仕方なく黙認してるだけ。……それは今は別にいい、本題に戻すよ。
……私が今ここにいるのは、お前達のリスクを少しでも減らすためだ。｣
御剣がこの場にいる理由、それは、御剣自身が危惧しているリスクを少しでも減らすため……2人が本当に怪我を負ってしまうという事態を避ける為であった。
｢具体的に言うと、2人の身体に直接教え込む。｣
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｢……このスパルタ具合、相変わらずだな、お前。｣
｢…御剣さん、本当に、多才だよ、ね……｣
……数十分間にも及ぶほどの出来事であった。
散々御剣にほぼ一方的に投げ飛ばされ続けた風丸と吹雪は、力無く地面に座り込んでいた。風丸に至っては、過去に御剣から受けたサッカーの基礎指導を思い出しどこか遠くを見つめていた。
｢……どう？これだけぶん投げられれば、さすがに受け身のひとつも覚えたでしょ。｣
当の御剣本人は多少汗を浮かべて疲労感こそ見せていたが、風丸、吹雪に比べればまだまだ余力が残っている方で、しっかり立ち上がって二人を見下ろしながらそう言った。
｢……御剣さん、何か習ってました？｣
身長差がそこまでないにしろ、男子2人をぽんぽん背負い投げていく御剣に若干引きつつ、西蔭は純粋に気になった事をそのまま問いかけた。
｢うん、小学校のときに少し。護身用にっておばあちゃんが色々習わせてくれたの。ほら、私見た目は悪くないじゃん。｣
｢事実ですが、自分で言うと台無しですね。｣
｢まあそう言うなよ西蔭、冗談だよ。
……んで、これで痛い時の反応もついでに少しは掴めたかな、二人とも？｣
……とは言ったものの、それどころじゃなかったというのは御剣もわかっていた。なので痛がる演技に関しては別の措置をとったのだが、それはまたいずれの機会に、である。
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moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2022年2月19日 19時) (
レス) @page50 id: e9f0e4b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - 御剣さん誕生日おめでとうございます！こんなにログイン出来ないの悔しいって思ったの初めてかもしれない…これからもずっとゆきさんと御剣さんを応援しています！！ (2019年6月14日 16時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
Rin?^^*(プロフ) - 御剣さん本当に好きです！この先の展開も予想がつかずいつも楽しみにしています！更新待ってます、頑張って下さい！ (2019年6月9日 21時) (レス) id: ed59144b66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ろーださん» へァ?!!!!!!!本当ですか……?!!!うちの子が人様のご縁になるとは……!!こちらこそうちの子を出会いのきっかけにして頂いて、ありがとうございます!! (2019年4月19日 17時) (レス) id: 05b431dc35 (このIDを非表示/違反報告)
ろーだ(プロフ) - 聞いてください、ゆきさん！御剣さんの話題で友達ができました！これも、御剣さんの生みの親であるゆきさんのお陰です！！これからも、更新頑張ってください！！！ (2019年4月19日 15時) (レス) id: b040f787bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2019年2月13日 20時
