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今このタイミングで連絡を寄越したのも、恐らくはカンが働いただけだろうが、そこについてもさすがとしか言えない。
｢……なぁ佐久間、お前なら、今のアイツに何をしてやればいいか、わかるんじゃないか？｣
《さぁな、第一分かったとしてもそれをする俺じゃない。……俺が思うに、お前の方がわかってると思うんだが。》
さも当然そうであるかのように、佐久間はさらりとそう言ってのけた。何なら、何言ってんのお前？と呆れているまであるかもしれない、そんな様子で。
《というか、何が正しいってより、"お前が出した答え"じゃないと駄目だ。そこだけは断言できる。》
佐久間の言葉は、ある意味御剣本人の本心と同義だ。
似た者同士、嫌な所を体現した同士、故に互いの事を嫌でも理解してしまう、そういう関係の片割れからの言葉ならば、確証はなくとも信用出来る。
《……はぁ、とりあえずお前の話でアイツがどうなってんのかひとまず分かった。最悪代表降板まで話が進んでるまでは想定してたが、その分だとお前がなんとかするか。》
｢そんな楽観的な……｣
《そろそろ何とかしろっつってんだよ、その焦れったい関係。見てるこっちがヒヤヒヤするんだよ。》
｢おま、それ今関係あるかよ?!!!｣
《ははは、慣れない心配はするもんじゃないな、じゃあな。》
｢おい……切れた、結局何だったんだ、佐久間のやつ。｣
言うだけ言われて一方的に切られた電話画面を呆然と見つめた。
決意はしたものの、結局何をどうすればいいかを明確に決めあぐねていた時に、見計らったかのように訪れた佐久間からの連絡。
佐久間の意図はよく分からなかったが、ヒントは貰えた。
……"俺が出した答え"、か。
答えはとうに出てる。
しかし問題は"それ"をどうやって使うか。
｢風丸くん？どうしたのこんな所で突っ立って。｣
｢……木野か。いや、なんでもないんだ。｣
｢そう、ならいいんだけど……｣
すまない、と何に謝ったのかは分からなかったが、木野を一瞥し、その横を通り過ぎる。
｢……風丸くん、Aちゃんから目を離さないであげてね。｣
｢……え、｣
過ぎようとしたその一瞬、木野が祈るようにそう呟いたのがはっきりと聞こえた。足を止め、ゆっくりと振り返る。
｢多分、一番近いところにいるのは風丸くんだから。元々強がりな子だから、見えないところで苦しんでるかもしれない……｣
｢……ああ。木野も、俺が見れないところであいつを見てやってくれ。｣
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moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2022年2月19日 19時) (
レス) @page50 id: e9f0e4b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - 御剣さん誕生日おめでとうございます！こんなにログイン出来ないの悔しいって思ったの初めてかもしれない…これからもずっとゆきさんと御剣さんを応援しています！！ (2019年6月14日 16時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
Rin?^^*(プロフ) - 御剣さん本当に好きです！この先の展開も予想がつかずいつも楽しみにしています！更新待ってます、頑張って下さい！ (2019年6月9日 21時) (レス) id: ed59144b66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ろーださん» へァ?!!!!!!!本当ですか……?!!!うちの子が人様のご縁になるとは……!!こちらこそうちの子を出会いのきっかけにして頂いて、ありがとうございます!! (2019年4月19日 17時) (レス) id: 05b431dc35 (このIDを非表示/違反報告)
ろーだ(プロフ) - 聞いてください、ゆきさん！御剣さんの話題で友達ができました！これも、御剣さんの生みの親であるゆきさんのお陰です！！これからも、更新頑張ってください！！！ (2019年4月19日 15時) (レス) id: b040f787bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2019年2月13日 20時
