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Aside
私と太宰さんが言葉を交わしているとき、グゥゥゥゥゥウ、と腹の音が聞こえた。
少年が少し恥ずかしそうにお腹を押さえてる。
太宰「空腹かい？少年｣
？「実は、此処数日何も食べてなくて………｣
その時
グゥゥゥゥゥウ
私の隣からも腹の音が聞こえた。
太宰「奇遇だな、実は私もだ。｣
？「それじゃあ！｣
少年の顔が心なしか輝く。
太宰さんを助けた御礼に自分もご馳走させてもらおう、と考えたのだろう。
だが相手は太宰さんだ。
太宰「因みに財布は川に流されたようだ｣
？「そんなぁ｣
自分の思い通りにさせてくれない、これが太宰さんだ。
？「っじゃあ！｣
今度は私に輝かしい顔をぶつける。
うっ、心が痛い。
「財布は持ってるけど……そこまでたいしたもの食べさせてあげれないよ｣
？「いいんです！食べれれば何でも！｣
「それに私、之から職場に戻らないといけないの｣
これ以上国木田さんの理想を崩してはいけない。そろそろあの人の胃に穴が空いてしまう。
「え〜………｣
少年の顔が悲しそうになる。
やっぱり、何か奢ってあげたほうがいいだろうか。
そう思った突如、川の向こうから怒声が聞こえてきた。
国木田「こんな所におったか唐変木！｣
太宰「お〜国木田君ご苦労様！｣
国木田「何がご苦労様だ！苦労はすべて貴様のせいだこの自 殺愛好家！お前はどれだけ俺の計画を乱せば気が済むのだ！｣
あ、多分あれはもう胃に穴が空いてるな。
太宰「あぁそうだ！彼は私の同僚なのだ。彼に奢ってもらえばいい｣
国木田「人の話を聞けよ！！｣
国木田さんが此処まで来たなら探偵社に戻らなくても大丈夫かな。
太宰「少年、名は？｣
？「中島敦ですけど｣
「敦、か。いい名前だね｣
そう笑いかけると照れ臭そうに私に礼を言った。
太宰「ではついて来たまえ敦君。何が食べたい？｣
敦「あの、出来れば…｣
遠慮してるのだろうか。そんな敦君に太宰さんが遠慮はいらない、と声をかける。
いや、支払うの国木田さんでしょ？
敦「茶漬けが食べたいです｣
その返答に太宰さんはきょとん、としたかと思えばクスクスと笑い出した。
太宰「フフ、餓死寸前の少年が茶漬けを所望か。いいよ、国木田君に三十杯くらい奢らせよう！｣
国木田「人の金で勝手に太っ腹になるな太宰！｣
鋭い国木田さんの声が襲いかかる。
それに敦君が不思議そうに太宰？と聞き返した。
太宰「あぁ、私の名だよ。｣
太宰「私の名は太宰、太宰治だ。｣
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雪椿 - 桜花さん» こちらこそコメント有難うございます！更新頑張りますので、之からも楽しみに待っていただけると嬉しいです。 (2021年3月5日 21時) (
レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 更新ありがとうございます！ヽ(*´＾｀)ﾉ更新楽しみにしています (2021年3月5日 17時) (レス) id: 387b35d945 (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - う、うれじいでずぅぅぅう！( :д:) (2021年3月2日 23時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
雪椿 - くーと。さん» 待たせてしまって申し訳ありません……。テスト週間でした……（´・ω・｀）これから更新できる日が増えると思いますのでよろしくお願いします！ (2021年2月27日 22時) (レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - やっときたぁぁぁあ！！ (2021年2月27日 16時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
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