【刀剣乱舞】菊の花は乱れ咲く。 (ページ8)

今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:32,417 hit

菊八ページ8

「私は、紫吹と言います。宜しくお願い致します。」

暫くして、この本丸に審神者が送られてきた。男で、弱々しそうな見た目だ。

私は屋根の上から、その審神者を見ていた。

成程、こういう感覚なのか。澄んだ霊力であるということが分かるというのは。

「君はどう思う？」

「鶴丸殿…そうですね…」

鶴丸殿は、信じないとでもいうように張り付けたような笑みを浮かべている。

「信じても良いのでは？と、思っています。ですが、私はこの本丸に来てまだ日が浅い。このような場合、一番、信頼のおける一振りに任せた方がよいと、私は思います。」

「この本丸で、一番信頼されているのは三日月だ」

「ならば三日月殿に任せましょう。私は審神者を監視しておきます。こんのすけに言って、この本丸中に隠しかめらとやらを仕掛けておきましたから。」

「隠しかめら？」

鶴丸殿は「どんなものなんだ？」と私に問いかけた。

「これはですね…」と私は、何処からかのーとぱそこんを取り出して

「対象に見つからないように、対象を監視するものなのです。何時でも生放送です」

「あ、」と私は付け足した。

「ほぼ全ての部屋に仕込んでおいたので他の刀剣たちの私生活とかも丸わかりですよ」

「まさか…俺の私生活も！？」

「もちろんです」とても良い笑顔で鶴丸殿の疑問に答えた。

「そーゆーことなので、早速、大広間見てみましょうか。鶴丸殿、此方へ」

「お、本当だな…こんな物、初めて見たぞ！悪戯するときに使えるｎ「駄目です」

…………。

「悪戯すｒ「駄目です」

何でもかんでも悪戯に繋げるのは駄目ですよ。

貴方、そんな見た目でも随分な爺ではないですか。

「さて、本題に入りましょう。ここの画面を見て下さい」

「此処は、大広間だな」

「はい、三日月殿と、審神者が相対しているでしょう。この審神者は戦闘系審神者なのですね」

刀を手に、三日月殿と鍔迫り合いをしている審神者を指差す。

どんなに不安定な体制でも、軸を崩すことなく安定している。

「この方は、私たち刀剣男士よりも剣がお得意なようですね。もし、屠るとした場合、かなり苦戦するでしょう」

「面倒だな。まあ、暫くは様子見か」

ずず、とお茶をすする。

実は、新しい審神者がいつ来ても大丈夫なように、屋根裏を改造しておき、生活に不便な点は何一つないようにしておいた。

全てが揃ってるので、引きこもりになってしまうかもしれませんな