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「この辺の不良、半グレその他諸々、伏黒さんにボコられてますから」
んぬっっ!?!?全員が伏黒を見る。伏黒は再び顔を逸らした。オマエ……そんな筋金入りの元ヤンだったのか………
「……ボコッ…た」
「なんでさっきからカタコトなんだよ」
「何してんの?オマエ何してんの?」
「確かに目付きは悪い」
伏黒元ヤンの事実に驚きを隠せない。公務員さんがこちらに気づいて走ってくるのに、何故か強気でアンタこそ何よ!と野薔薇ちゃんが言った。なんで強気に出れるんだ。
新田さんが入校許可証を見せれば公務員の人は納得し、伏黒を見るや否や声をかけていた。
「だからあんなに容赦なく私をぶっ飛ばせたのか」
「え、A伏黒にぶっ飛ばされたの?」
「じゃあ伏黒もぶん殴って更生させるべきかしら」
「あれはオマエが死んだフリしてたからだろうが」
ベシっと頭を叩かれる。伏黒はご乱心だ。
その後も3人で伏黒をいじると代表して虎杖がゴッという音を鳴らして叩かれた。いや殴られた?ともかく可哀想な虎杖。
「アレじゃないですか?八十八橋のバンジー」
「まだいたのかA・B」
バチ当たり…で考え込んだ公務員の武田さんの代わりに不良2人が答える。
「八十八橋って?」
「自 殺の名所。この辺で有名な心霊スポットだ」
「絶対そこじゃん」
そんな心霊スポットでバンジーとは。最近の若者は派手なことをするもんだ。私がちゃんと生きてた頃流行ってたの蹴鞠だよ?蹴鞠と和歌だよ?平和だよ。
「おおっそうだ。八十八橋で深夜バンジージャンプをするのが不良少年の間で流行ったんだ。所謂度胸試しだね」
「どこの部族よ」
「俺よりバカって意外といるよな!」
「PTAが黙ってないぞ」
「紐どうすんだよ」
「俺達はやんないっスよ、親世代の先輩とかが話してんの聞いただけで」
武田さんによると、
ある日4人は無断欠席をした。それほど珍しいことではなかったんだが、家に連絡すると前日から帰っていないと言うらしい。結構な騒ぎになったものの、すぐに橋の下で倒れているのが見つかって大説教になった。そして本人達は何も覚えていないの一点張りだったそうだ。
まぁ呪霊なんて見えないだろうから覚えてなくて当然か…それにしても前後の記憶はあっても良さそうだが、やはり特級案件?
「当たり…っスかね」
「八十八橋なら俺も行ったことあります」
「バンジーしに?─いってぇ!!」
同情するよ虎杖
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千景 - 更新されてるのかな〜……って1年前ッッ!!1年経つと望みは薄いか… (2022年12月29日 11時) (レス) id: 08b0419968 (このIDを非表示/違反報告)
石ころ - 性格が好きです。頑張ってください! (2022年12月23日 13時) (レス) @page4 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
空白 - めちゃくちゃ面白いですね!続き楽しみにしています✨ (2021年10月16日 18時) (レス) @page4 id: 507c35d2f5 (このIDを非表示/違反報告)
人間失格 - 虎杖くんのドロップキック痛そ…w 続き楽しみにしてます! (2021年8月19日 23時) (レス) id: e80a4daaf8 (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - ちょうそ達3人です 虎杖と野薔薇分かり合えたら良い関係になると思います (2021年8月7日 10時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪翔 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel
作成日時:2021年7月23日 22時